パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

『君に届け』

2010年02月11日 | 本・マンガ・テレビ・映画
2月11日(木)
『君に届け』
という漫画をご存知でしょうか?
だいぶ前から、我が娘が「すっごくいいから、ママも読んでよ!」と言ってたのだが、
どうみても、女子高生の恋愛漫画。
いや、自分がその渦中にいる頃は、大好きでしたよ、愛だの恋だのの少女漫画。
陸奥A子に田淵由美子、くらもちふさこに吉田まゆみ・・・
学生時代のワタクシのバイブルであった上記の漫画家達の顔ぶれをみても、
学生恋愛漫画の王道って感じでしょ。
同じ漫画好きでも、ちょっと異色(先方から見れば、ワタクシが異色なのだろうが)な方達は、
少年ジャンプ系だったり、
パタリロとか、エロイカとかをお好みでした。
あ!あと、宇宙戦艦ヤマトとかベルサイユのバラとかね!
しかしワタクシはひたすら現実感漂う学生恋愛漫画を愛してました。
大人になってから山岸凉子だのイティハーサだの坂田靖子だのガラスの仮面だの教えてもらい、
目からウロコっつーか、こんな世界もあったのか!と驚いた。
そして45歳も後半にさしかかった今は、笑える漫画にしか興味を示さなくなった。
しかし、夫と喧嘩している今、居場所がないので、しょうがなく娘の部屋に入り浸ってるのだが、
手持ち無沙汰で、ついつい『君に届け』を手にしてみる。
まさしく女学生恋愛漫画の王道を突っ走るストーリーだが・・・
45の母は、主人公より主人公の友達二人にものすごく感動する。
見た目はヤンキーとケバい、いわゆる不良少女のような子達なのだが、
いやいや、これが結構泣かせてくれるのだ。
ヤンキーの子が失恋した時は、まぢ泣けた。
そうそう!こういう子達って情に厚くて優しいのよねえ~
ワタクシにも、いたよ、こういう友達。
学生時代もヤンキーだったし、今ですらヤンキー主婦で、
相変わらずやんちゃなことをやってワタクシをハラハラさせる子達。
でも、むっちゃんは、ワタクシが子供を連れて出戻った頃、
久々にバッタリ会って立ち話。
ショッピングモールの階段の踊り場のところで「ぢつはさぁ~いろいろあってねえ~」なんて話したら、
彼女、踊り場でおいおい泣き出したのだ。
ワタクシのために・・・
その後も、ワタクシ達親娘のことを気に掛け、何かと世話を焼いてくれた。
その世話の焼き方が、ものすごく全力で、こっちがたじたじになる勢い。
そんなとこが、この「君に届け」に出てくる『矢野ちん』や『ちづ』にダブる。
もうワタクシにとっては、主人公の『爽子ちゃん』と『風早君』のラブなんてどうでもいいのだ。
ただただこの友達二人が、最後の最後まで爽子ちゃんと仲良しであってくれと祈るのみ。
劇的な裏切りなんて要らないからねっ!という気分。
作者に手紙でも書いて念押ししたいくらいだ。
この漫画のいいところは、根っからの「悪者」がいないところ。
少女漫画にありがちの、いぢわる女もちゃんと登場するが、
結構この子が味のあるいぢめっこで潔い。
味があると言えば、超脇役の高橋さん!
ワタクシもう45ですから、
さすがに「爽子ちゃん」になろうとか、なりたいとかは決して思いません。
自分が腹黒いことは十分承知してるし。(爽子ちゃんはいぢめられっ子には珍しい真っ直ぐで綺麗な心の持ち主なのだ)
であるから、ワタクシがもし、この漫画の中に入って行けるものなら
10巻のうち、3コマくらいしか出て来ないけど、
ワタクシの中ではかなり強烈なキャラとして印象深い高橋さんになりたい。
そして、爽子ちゃんが悩んだりしてる時、後ろの席からこちょこちょくすぐって
笑わせてあげたい。
このヒロインが恋する「風早くん」は、娘なんてもうメロメロであるが、
酸いも甘いも噛み分けた母に言わせると
「ありえね~~~」
ま、大体少女漫画のヒーローなんてそんなものだが、爽やか過ぎて信用ならん!(・・・どこで、こんな腐った大人になってしまったんだか・・・)
どうしても作者がこの先、劇的なシーンを書きたくなったら、
是非この風早くんのキャラを、どす黒くしていただきたいものだ。
くれぐれも「矢野ちんとちづ」には手を出さないでいただきたい。
ってことで、久々に女子高生気分になっているnであった。
あ~セーラー服で自転車走らせてたあの頃に帰りたい・・・
コメント
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