パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

お坊さまと鉄砲

2024年12月03日 | 野望
12月3日(火)晴れ
オンライン試写会にて鑑賞。

ぢつは、ワタクシ、今日が人間ドッグだったので、昨夜のオンライン試写会に応募するのはやめとこうと思ってたんです。
でも、ここ数日の、中流だの下流だのの流れから、あたしゃ家庭内ブータンだったわなんて事思ったりしたので、これはいわゆる引き寄せの法則。
引き寄せたものには巻かれていくしかないでしょと、ギリギリで応募しましたら見事当選。
昨夜、絶食期間に入りつつ鑑賞したわけです。

時は2006年。
国王の退位に伴い民主制への転換のため、初の選挙が行われる。
それを知ったお坊さまが弟子タシに銃を調達するようにと言う。
村中を探し回るタシ。
時同じくして、アメリカの銃の収集家も同じく銃を探している。
このやり取りが思わず笑う。
ホントに平和な国だったのだ、ブータン。
模擬選挙が行われるのだが、村人は今ひとつ理解していない。
選挙管理委員会的立場の役人の女が指導にくるのだが、いかにも出来る女感を醸し出している。
とある村人の家族、夫が選挙にのめり込み、そのせいで娘はいじめに遭い、妻ツォモは自分の母親ともギクシャク。
ツォモと、選挙管理委員会の女の会話に考えさせられる。
通常、民主化というのは、命をかけて勝ち取るものである。
それを、我が国王は与えてくださったのだという選挙管理委員会の女。
ツォモは「命をかけていないという事は必要ないものではないのか」と問う。
女が「選挙が終われば幸せになる」
ツォモ「今までも幸せでした」

民主主義が最上のものと信じて疑わないワタクシであるが、時々果たしてそうなのかと思わされる時がある。
今、ちょうど選挙のゴタゴタで思わずニュースを消してしまうほどうっとおしいせいもある。
ブータンが、世界を、文明を、情報を知ってしまったことによって幸福度ランキングから落ちていった切なさもある。

エンディングのシーンは、虹のかかる綺麗な風景。
ピンクの蕎麦の花畑が広がる中を歩く弟子タシ。
そして、「2008年に総選挙が行われた。近代化と共に独自の体制を模索している」という文字が流れる。

クスクス笑う箇所がたくさんあって、でも、深く深く考えさせられるいい映画であった。
そうそう!この前々日と前日、続けて虹を見た。
ダブルレインボーも。



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