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パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

赤ペン先生

2013年04月05日 | 子供ネタ
4月5日(金)晴れ

夫が昨年の写真を見ながら「やっぱり同じ日だったんだ」
先日の荒れた天気の日の事だ。
ちょうど一年前の同じ日もものすごい嵐だった。
なぜ覚えているかというと、娘の大学の入学式だったからだ。
今年の新入生達も嵐の洗礼を受けたんだねえ。
そして娘は無事に二年生になる予定。
二年でとるゼミを、何にしようか迷っていた娘が突然「これだーーーっ!」
それまでは、「少子化のなんちゃら・・・」とか、「戦争の○○」とか(←頭に何も残ってない母)いかにも法学部な感じのゼミの説明文を無理矢理聞かされていた。(ぢつは母は、一人暮らし始めた娘のところに、引っ越した翌日泊まりにいっている。)
そんななかにきらりと光る文学部的ゼミ。
説明文もちょっとウケる。
『「どうして法学部をえらんじゃったんだろう」というそこの君!』って感じの説明文、まさに我が娘にドンピシャ。
しかし、心に残る一冊を選んで読書感想文的なレポートを提出し、その一次審査に受かったら面接があり、
晴れてそのゼミ生になれるとのこと。枠は12名。
レポート提出まで5日。
吉本ばななにするらしい。
『吉本ばなななら「キッチン」でしょ』と母は思うが「ムーンライトシャドウ」にするらしい。
「短い話だから読んでみて」と言われ、さーーーーーっと読む。
ふむふむ。悲しく綺麗な話だが、もう、心が綺麗でない母は「ふ~ん」という感じ。
歳は取りたくないねえ~
熱く娘が語るのを聞きつつ、母としても何かを言いたい、でもうまく表現できない。
しばらくして・・・メールが届く。
夫に読んでもらってくれとの但し書き付きでレポートの下書きが添付されとる。
ちっ!結局いつも肝心な時には夫なのね。
年度末で激務な夫に遠慮がちに(ホント?)言うと、次の瞬間にはそのレポートをプリントアウト。
手には赤ペン。
みるみる添削が始まる。
笑える。
いい文章のところには小さな花マルがついてる。
あんたは赤ペン先生かっ!?
内容のことから、漢字の使い方、レポートとしての形式まで細かいアドバイス。
最後に『吉本ばななの リアリズム表現とは違う 想像力により紡ぎだされる言葉と表現力はどういうものかを
自分の言葉で表現してみよう。』
そして(注)として、自然主義文学から派生した私小説とは異なる文学表現が新感覚として読者には受け入れられるということ とある。
これだ!娘が、ワタクシに熱く語りながらもそれが伝わらず、母も、何か言いたいんだけど伝えられなかったこと。
さらには、娘が『私はいつも言葉を正しい重さで他人に伝えたい。」と書いてる箇所にアンダーライン。『私なら「重さ」ではなく「軽み」といいたい。吉本ばななならば。』
ひーーーーっ!!!あんたは吉本ばななかっっ!?
無事にレポートを提出したのが先週末。
そして、水曜日に一次審査通過した16名が面接される。
そして、先ほど無事に「ゼミ受かってた」とニッコリ顔マーク入りでメールが届く。
良かったねえ~赤ペン先生にも報告のメールを送っときなさい。
娘としては、このゼミで、本好きな友達ができるかもと期待もしてたらしいが
面接に集まった子達は「水曜の○限だから、このゼミにした」っていう感じらしく
どうやら娘ほど力を入れて「どうしてもこのゼミに入りたいのっっっ!」という思い入れの強い子は少なそう(そりゃそうだ、なんたって法学部の子達だもの)
なにはともあれ、新学期早々凹むことなく無事にスタートが切れそうで良かった良かった。

今日の一枚は、一人暮らしを始めた娘の部屋の、ワタクシの好きなスペース。
コメント (4)
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