パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

ミノンやさしく洗う弱酸性タオル〜RSP54〜

2016年09月09日 | 当選品&モニター&おタメし
9月9日(金)晴れ

ミノン優しく洗う弱酸性タオルのご紹介です。

落ち着いた風情のプレゼンター田島嬢が、いきなりの質問です。

うっ!バリア機能の低下度チェッ〜ク!ってことですね。


そして、チェック一つでも敏感肌トラブル予備軍という厳しさ!!!


わかりましたわかりました。
こわいこわいこわい。
おそらくみかんの皮ぜんぶずるっと剥けたようなぼろっぼろの角質層の持ち主はムンクの叫び。
どうしたらいいのーーーーっ!

基本、顔も体も、きっちりごしごし洗うのをよしとしてきました。
だって最近ですよ、洗顔料は『泡』で洗いましょう!なんて教えは。

田島嬢いわく、「掻く」のが一番良くない。
そして、なかなか良いタオルがないので、自分達で作っちゃえ!ということになったらしいです。

このタオルは、手のひらで洗うのと同じ優しさで
手のひらで洗うより綺麗になるという素晴らしさ。

夏が終わる頃には・・・

瑞々しい寒天肌になっていたいものです。
コメント (2)
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街結君と太郎君21

2016年09月09日 | 野望
5日、太郎が九州から戻ってきた。
空港へ迎えに行こうかと言うと、「かあちゃんと一緒なんだ。」と言う。
え?千春さんが空港へ迎えに行ってるってこと?と聞くと詳しくは帰ってきてから話すよともったいつける。
ただ電話の最後に「街結!ありがとな。」と言った。

新学期が始まり、あっという間に一月が過ぎ、学年末テストのシーズン到来。
もちろん、テスト二週間前恒例の「街結君のいる喫茶店スマート」オープンだ。
カメラマン亜美ちゃんは、文化祭の時に買ったレンズと望遠レンズを使い分けながら、
オレの近くの席に座ったり、遠くの席に座ったり、チョコレートパフェを食べたり、勉強したり、大忙しだ。
太郎も、チケットにスタンプ押したり、チョコレートパフェ運んだり、コーヒー運んだり、勉強したり。
オレは、ひたすら勉強する。
冬休みに勉強しなかった分を取り戻すべく必死で勉強する。
指定校推薦枠をもらうには、各大学によって評定値というものが決まっている。
オレが目指す中央大学文学部の評定値は4。
2年の学年末と3年の1学期の中間、期末、あと三回の定期テストで決まる。
1年の成績がボロボロなので何とか追い上げないといけない。
3年になると、文系の科目だけになるから、だいぶ楽になるはずだ。
理系科目で苦しむのも今度だけだと自分の尻を叩く。
そんなオレの必死さを見て、マスターまでもが必死になってくれる。
「頭の良くなる本」みたいなのを読んでは、それを料理に取り入れてくれる。
ドコサヘキサエン酸が多く含まれてるから、たくさん食え!と最近はもっぱら青魚がメイン料理だ。
魚はイマイチだったオレだが、マスターの手にかかるとサバもサンマもイワシもすっげえ美味い。
「チョコレートには「テオブロミン」ってのが含まれてて集中力、思考力、記憶力を高めるんだと!
だからデザートはチョコケーキにしたぞ。
明日、女の子達にも『チョコレート』の効能について教えてあげなきゃな。
ちょっと罪悪感を感じながらチョコレートパフェ食べるぽっちゃり型の子達もいるからね。
ピーナッツもいいらしいから、トッピングしてみるか。」
記憶力の向上にいいビタミンB1が含まれるからってバナナのトッピングも増やしたばかりなのに。
マスターは愛の人だね。
ガツガツ食べて、ガツガツ勉強して、無事に学年末テスト終了。
オレもぐっと評定を上げた。

春休みに突入した日、太郎が遊びに来た。
乗り物酔いはすっかり克服したらしい。
本だって読んじゃうぜ!だって!
回転寿しに直行して、お互いの顔が見えなくなるほど皿を積み上げ、デザートまで食ってから
腹ごなしにサイクリングしようということになる。
太郎が遠くに見える観覧車を指差し「あそこって、チャリで行ける?」
それは、正月に荒木さんと会った駅の公園にある観覧車だ。
この公園の唯一の目玉といっていい。
小さい頃に一度家族で乗ったことがあるが、結構でかくて、一周20分近くかかる。
一番高いところに来た時、興奮してオレが暴れたら高所恐怖症のママ猿からめっちゃ怒られた。
それがトラウマになってそれ以来乗っていない。
乗ろうぜ乗ろうぜと太郎がチャリを漕ぐ。
正月にチャリを走らせた時はあんなに寒かったのに、今はもうすっかり春だ。
東京へ帰ってきた時、太郎は「今度ゆっくり話すけど、とりあえず落ち着いたよ。
かあちゃんもオレも。」とだけ言った。
良かった。それだけで、オレは良かった。
ただ、太郎としてはきちんと話さなきゃと思っていたらしい。

チャリを漕ぎながら話しだす。
「東京に帰る前の日の夜に、かあちゃんから電話がかかってきたんだ、ばあちゃんちに。
今、空港についたって言うんだよ。さすがのばあちゃんも驚いて、また車ぶっとばして二人で迎えに行ったんだ。
ばあちゃんが、かあちゃんを連れて来いって。ばあちゃんは車で待ってるからって言うから、オレ一人で到着ロビーに行ったんだ。
そしたら、普段会社に行くようなカッコっていうか、全然旅行っぽくないカッコっていうか、そんな感じでかあちゃんが立ってて、オレを見つけたとたんワンワン泣き出してさ。
「かあちゃんは、まだ太郎がいてくれなきゃダメなんだよ。
離れていかないでよ。」って言うんだ。
離れそうだったのはかあちゃんのほうだろって思ったけど、何かしゃべると泣きそうだったからさ、
黙って立ってた。
しばらく空港のベンチでしゃべってからばあちゃんの車のところ行ったらばあちゃんが、ドライブしようかって。
スピッツガンガン流しながらドライブして、高原みたいなところへ連れて行ってくれたんだ。
ばあちゃん、準備がいいっていうか、あれって車に標準装備なのかな、一人ずつに毛布を渡してくれてさ、
3人で毛布にくるまって、缶コーヒーで手を温めながら星空を見たんだ。
かあちゃんなんて、感激しちゃって、またおいおい泣くんだよ。
こんな綺麗な星空生まれて初めて見た。ワタシは今猛烈に感動してる。なんて叫びながら。」
観覧車の下に自転車を止めて、男二人向かい合って乗る。
また太郎が話し始める。
「ばあちゃんがさ、明日、太郎が帰る便と同じのをとってあるから一緒に帰りなさいって言うんだ。
オレがかあちゃんを迎えに行ってる間に永野のじいさんちの息子に連絡して、チケット手配してたみたいなんだ。
どうせ、飛行機に飛び乗ったんだろうから、帰りの便は予約してないだろうって。
で、次の日、またばあちゃんが空港まで送ってくれて、オレとかあちゃんは帰ってきたんだ。
ばあちゃんが「またいつでもおいで。街結と一緒でもいいし、一人でもいいし、千春さんとでもいいし。
ばあちゃんはちょっとマスターって人にも興味あるから彼と来てほしい気もするねえ。」なんて笑った後、かあちゃんに封筒を渡して「何か美味しいもの食べなさい。太郎君にいてもらって、ホントに楽しかった。いい子に育てたね。あたしゃもう勝手に太郎のばあちゃんにさせてもらうよ。
だから、千春さんは娘みたいなもんだ。
里帰りした娘には、いくつになっても親はお金をあげたいもんなんだよ。って言って、
かあちゃんはまた泣いて。
今までさ、うちのかあちゃんって、泣かない女だと思ってたんだよ。
小学校とか中学校とかの卒業式でも、ほかのおかあさん達が号泣しようがかあちゃんは黙々とビデオ撮ってたりするしさあ。
飛行機の中で母ちゃんから聞いたんだ。
街結が、荒木さんと会って、オレが九州に行ってるって話してくれたんだってな。
荒木さん、母ちゃんに『すぐ太郎君を迎えに行け。』って言ったんだって。
『手を離しちゃだめだ。絶対後悔する。俺は後悔している。取り返しのつかないことになる前に太郎君を迎えに行け。』って。
荒木さん、バツイチで娘さんがいるんだって。初めて聞いたよ。
手を離してしまったことをすごく後悔してるんだって。」
荒木さん、オレとどんな話をしたとかは言ってないんだな。
オレたちの乗った観覧車が、ちょうど一番上にくると、しばしその話は中断。
予想どうり太郎大興奮だ。
「すっげえ。あれ、富士山だよな。全部見えるぞ全部。スカイツリーも東京タワーもレインボーブリッジも。
オレ、九州大好きだけど、東京も好きだ。自分が生まれたとこだし、ここしか知らないって言えばそれまでなんだけど。
フジの歌でさ、志村が言ってんじゃん『東京の空の星は見えないと聞かされていたけど、見えないこともないんだな』って。
ばあちゃんちの縁側からおまえと見た星空も、かあちゃんも一緒に見た星空もおっそろしく綺麗でさ、心が震えたよ。
でも、オレの居場所はやっぱり東京なんだ。ビルのすき間の星をひとつふたつ見つけて喜ぶ都会っ子なんだ。
それがよくわかったよ。九州に連れて行ってくれてありがとな。
大学受かったら、また一緒にばあちゃんに報告に行こうな。
オレ、ばあちゃんから孫認定もらったから、おまえとは従兄弟みたいなもんになったってことだよな。
かあちゃんはさ、飛行機の中では、荒木さんと別れるって鼻息荒かったんだ。
でも、東京帰ってすぐの頃、荒木さんから先に別れ話持ち出されたんだって。
かあちゃんが『人間っておかしなものよね。すっかり憑き物が落ちたみたいに荒木さんへの気持ちは冷めてたつもりだったのに、
いざ、相手から別れ話切り出されたら、動揺しちゃってねえ。
え?なんでそっちからなのよって気持ちなのかなあ。ぼろぼろ涙がこぼれてさあ。
泣きながら、頭の中では「良かった良かった」っていう気持ちもあったり。
わけわかんなかったって言ってた。
全くお騒がせだっちゅうの。」
太郎の報告は、わかったようなわからないようなものだったけど、とにかくオレは、太郎が自分の居場所を維持できたんだなってことだけははっきりわかった。
コメント (4)
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