パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

キッズ・リターン

2018年03月19日 | 本・マンガ・テレビ・映画
3月19日(月)曇り

週末、娘が「これ、すっごくいいんだよ!」と熱く語る『キッズ・リターン』を観る。
缶チューハイやらワインなんぞ呑んだ後なので、睡魔と戦いながら。

結論。
やはりワタクシは「たけし」派ではなく、彼の芸術性も天才性も理解できない。
お笑いの「ビートたけし」は、最初っからわからなかった、面白さが。
映画監督「北野武」も、まあ語れるほど彼の映画を観てないが、あまりわからない。
アウトレイジに至っては開始3分で「観ておられん」とテレビを消した。
そもそもワタクシは、ヤクザとボクシングというモチーフが得意でない。
それがダブルできた日には、いくら青春モノだろうが、のめり込めないのはしょうがないのだよ。
残念だが、母は、そういう映画の見方しかできないのだ、許せ娘よ。
途中で何度かうたた寝しては「え?あれ?なんでこうなったの?」と聞いては巻き戻して、を繰り返しながらの鑑賞というのも緊張感に欠け、良くなかったのも認めよう。
今後、映画鑑賞前のアルコールは禁じます!

娘は、母と違い、映画の見方がフラットである気はする。
そういうのを通り越して、奥にあるものを見つけだす才に長けてると思う。
先日も、「溺れるナイフ」のラストシーンだけを母に見せて、このラストシーンの素晴らしさを熱く語る。
劇中の小松菜奈が女優として三流だからこそのこのシーンで・・・云々
すまない、母には何一つ伝わらない。
ただ、この「溺れるナイフ」って映画、漫画をトレンディな若い俳優たちで撮ったよくある映画でしょというイメージよりは一歩だけ階段登りました。

熱く「キッズ・リターン」を語る娘の言葉を夢うつつで聞きながら思ったのが、
ワタクシは、たけしの「照れ」が好きでないのだということ。
お笑いでアホを演じ、監督として本音を表現する。
でも、その表現も、真正面からではなく闇の世界からだったり、非日常的なシーンから。
その手法は、司会業の時にも見え隠れする。
「TVタックル」で、議論が白熱すると、おふざけでその場を茶化す。
そして、最後、番組が終わる時にちらりと本音を語る。
全部、たけしに持っていかれる。
一時間、白熱したあれはなんだったんだ?と思ってしまう。

君は、タモリ派だもんね〜
そうなの!ワタクシはタモリ氏が好き。
と言いつつ、今度は、「ブラタモリ」でのあまりの博識ぶりが少し鼻につく。
頭の良い方だからね〜とは知りつつ、嬉々として説明されている学芸員の方たちの鼻っ柱が折られたり、がっかりされたりするのを見るのが忍びない。
まあ、だからこその「タモリがへ〜っ!って言った!」という価値がどんどん高まるのだろうが。
そして、彼の番組は難しすぎるから(タモリ倶楽部除く)、彼のことを好き=彼の出る番組が好き、とはならない。
余談だが先週のタモリ倶楽部はすごく好きな回だった。
   「なぜ6文字で正解できるのか!?クイズ王直伝!早押し虎の穴」
      週に15以上もあるクイズ番組!クイズ王には[◯秘]テクがあった!“おおかみのふ"で正解が!?何故6文字で分かる?
是非、またやってほしい!

話があっちゃこっちゃしましたが、
この「キッズ・リターン」って1996年の作品なのね〜
だから、皆さんお若くて、いちいち「え?これってクドカンなの???」とか驚いた。
娘なんてまだその頃保育園に入ったばかりよね。
そんな昔の映画を、今、大人になった娘が観て感動する。
映画の世界が素晴らしいのはこういうところなんだろうねえ〜と映画を観るのが得意でない母はぼんやりと考えたりするのであった。
コメント
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