パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

入門 山頭火

2024年04月23日 | 本・マンガ・テレビ・映画
4月23日(火)雨

先週金曜日、夫が歓迎会のため、朝、送って行く。
夫の職場近くに美味しいパン屋さんがあり、朝食を調達してから帰る。
お天気も良かったので、庭で食す。
食べ終わったら、読書タイム。

今、図書館で借りている本は
料理本2冊と「暮しの手帖」と「あなたは絶対!運がいい」「奇跡のタッチ」「入門山頭火」
今、もうすっかり元気になっているのだが、一時期だいぶ弱っていた。
普段はエッセイや小説の類しか読まないのだが、精神科医の本を読んだりしてみた。
このブログに来てくれるchanmiyaちゃんから聞いた「あなたは絶対!運がいい」も借りてみた。
図書館に予約してそれが届いてから読むことになるので、必要な時期と読む時期にタイムラグが生じ、すっかり立ち直っている今だが、読んでみる。
この落ち込んだ時期のおかげで、こういう系の本への垣根が取れた気がする。
2、3冊同時進行で読めるタイプなので「入門山頭火」も読み始めている。

なぜに今、山頭火?
少し前に、これまたブログ仲間のkonekoさんが読んでらした「蛍の母」の感想を聞いて、すぐに借りて読んでみた。
これは、だが、konekoさんのように俳句の心得のある方が、版画と共に山頭火の世界を味わう本だった。
全く素養が無いワタクシにはまだまだ早かったなあ、深く味わえていない気がすると思っていたちょうどその頃、ひょんなことから町田康著「入門山頭火」なるものを知り予約した。
「入門」とあるからには、町田氏がファンキーに無頼な山頭火の世界を読み解いてくれるのだろうと期待して読み始めて、数ページでその目論見は外れた事を知る。
なぜなら、町田康曰く「二週間前に山頭火の句を読み、調べ、考えようと決意した」
入門は、読者に対してではなく、彼の入門だった・・・
しかし、ワタクシは最初の章のラスト2行で感動する。写してみよう。
   二週間の学びによってそんなことができるわけがないので、さらに山頭火の句を読んで行こう。いやさ、読んでいく。
   それが俺の青い山。分け入つても分入つても山頭火。
そして、彼の山頭火分析が始まり、ワタクシは彼と共に山頭火を知り始めた所だ。
これは、まぢでオススメです。
山頭火をよく知らないけど、ちょっと気になっているのよねという山頭火初心者は、まずこれを読むべき。

で、ほほおぉと思ったのが、この「山頭火」の生涯を町田康が読み解いていく中で、「あなたは絶対!運がいい」に出てきたような「生き方のヒント」的なものが出てきた所。
結局のところ人間って自分一人の力で生きてると思うなよ、というような意味のことを、この全く毛色の違う2冊の本の中で諭されるのだ。
  松はみな枝垂れて南無観世音

ファンキーな語り口、少々おふざけが過ぎる箇所もあったりしつつ、ワタクシ、町田康氏が読み解く山頭火の生涯に深く入り込んでいく。
ふと目を挙げて見上げる我が家の庭の緑色を眺めて、思わず自由律を詠んでみたりする。
雅号は三文字にしようと思う。
山頭火に井泉水、碧梧桐、みたいな。

晴耕雨読の毎日もまた楽し。
明日はお天気上がりそうなので、チラシ配りした後は、草取りをするとしよう。
コメント (6)
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