パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

奮起

2015年06月02日 | 本・マンガ・テレビ・映画
6月2日(火)晴れ

昨日のプロフェッショナルは良かったわぁ~
おかげさまで今日、ワタクシは久し振りに雑巾がけなんぞをしてみました・・・

就活で忙しいはずの大学4年の我が娘・・・
しかし・・・就活らしき動きが全くもって見られない。
スーツ姿も一回しか見てない。
エントリーの段階でもう挫折したのかっ???
まとわりついて「何考えてるの?どうするつもり?」と聞きたい気持ちは山々なれど、なんせ生活時間がズレまくっており話すチャンスさえない。
夕べもバイトで午前様。
大学に出かける30分くらい前に起きだしてきてバタバタと準備して出て行くので朝もゆっくり話せず・・・
このままずるずるとバイト先にもぐりこむつもりなのかっ!?

こんな娘を少しでも奮起させたいと思い、ひと月ほど前にとある本を薦めた。
林真理子著「野心のすすめ」
するすると読めておもしろかった!とは言っていたが、「あたしも頑張るっ!」とは思わなかった模様・・・残念。
母も何気に手に取り読んでみる。
ガーーーーンとやられた。
ものすご~くショックだった。
ワタクシが林真理子氏を知ったのは高校生の時だ。
悪友Hが、「ねーちゃんの読んでる雑誌にすっごいおもしろいエッセイがあった。
きっとn、好きだと思ったから破いて持ってきた!」
と、雑誌の1ページをくれた。
すごくおもしろかった。
その後に出た「ルンルンを買っておうちに帰ろう」はすぐ買った。
おもしろいっ!
それ以来彼女のエッセイは必ず買った。
間もなく彼女は時代の寵児と言われ、ちやほやされ、落とされ、それでも彼女は負けなかった。
あまりのイケイケぶりに引いたけど、でも小説が出る度、エッセイが出る度、読んだ。
そのうち、私自身の結婚、出産、離婚ですったもんだしてたが、それでも彼女のエッセイは結構読んでいたと思う。
小説のほうは、テレビ業界やファッション業界の恋愛系が多くなると、少し遠ざかったけど。

「野心のすすめ」を読んでワタクシがショックを受けたのは、ワタクシが「野心」というか「高い目標」というか、そういうのを持って来なかったからだ。
いや、「ささやかな幸せで十分なの」っていうならいいのだ、それはそれで。
今が十分満足な生活なら、もっと穏やかな気持ちで読めたと思う。「すごいな~この人!」とか思いながら。
でも、野心は持てないくせに「妬み」のような感情は人一倍もってるんだあたし!ってことを思い知らされた気がしたからショックだったんだな。きっと。
マスコミにもてはやされ、落とされ、けなされている彼女を見ながら「どうしてテレビに出るんだろ?
作家なんだから小説で勝負したらいいじゃないの。
ちゃらちゃらテレビにでるから叩かれるんだよ。」と苦々しく見、
お見合いをしまくってる風のエッセイを読んでは「そんなに結婚したいのかなあ~そういうのは縁だと思うけどなあ~」と思い、
「人工授精で子どもを授かった」と知っては「この人は、欲しいと思ったものは絶対手に入れる人なんだなあ」と少しだけ怖いような気持ちも持った。
そして、ワタクシが知っている彼女と、今回この本で書かれている彼女を重ねながら読むうちに、
「『野心』を持って頑張るということは少し恥ずかしいこと」という変な意識を持って生きてきた自分に気付くのだ。
そんな変な自意識で生きたワタクシの30年の間に、林真理子はあれもこれもそれもどれも何もかも手に入れた。
自分の力で。

「ささやかな生活でいいの、穏やかに毎日を暮らせればいいの。」と思っているのも事実なんだけど、
「じゃあ、今で、十分幸せなのね!」と聞かれたら・・・もごもごもごってなってしまう。
作家になりたいわけでもなく、贅沢な暮らしをしたいわけでもない。
テレビにでたいわけでもないし、事業を興したいわけでもない。
でも、今のままでいいの?幸せなの?と言われると・・・もごもごもご・・・
「野心のすすめ」は、娘世代よりも、案外アラフィフあたりが読んで、ずっしーんと胸にくる本かもしれない。
是非とも読んで感想をお聞かせ願いたいです、世のアラフィフ女史達!
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Unknown (まゆ)
2015-06-03 17:57:13
やっと歯科医師になったのに(今は研修医だけど)
その研修が終わったら
また大学院へ行くらしい息子

ムスメさんもいろいろ考えがあるのかもね
人生って人の事の方がヤキモキするよね

林真理子さんどうしても見た目が好きになれずに
どんなに流行っても一度も彼女の書いた物を読んでない
食べず嫌いみたいな感じかな?w

今日検査の結果が出ました
しっかり悪性でした
がまだ超早期だったので
先生は温存を勧めるのですが
私はまたこんな恐怖な時間を過ごすぐらいなら
全部取って欲しいと
次回の術前検査までに結論を出さないといけないのだけど
今の時代温存だよね
そしてその病院は全摘は5%してやってないらしい
何を基準に選んでいいのか
悩む~

また相談にのってね^^
返信する
まゆさんへ (n)
2015-06-03 18:38:22
優秀な息子さんのお話をもっと聞きたいし、うちのアホ娘の愚痴もだらだら書き綴りたいけど。。。
それより何より検査の話。
まゆさんのブログで、検査結果がでるまでの穏やかな日々は盗み読みしてました。
息子さん、ご主人、お母様、そしてワンちゃん達のおかげね。そしてまゆさん自身の強い気持ち。
乳がんの超早期発見がどれだけ安全度の高いものか!!!
良かった良かった。ワタクシは、良かったねって言うよ。
「いっそ全摘」という気持ちもわかる。
検査結果が出るまでの恐怖は、味わったものにしかわからないよね。
でも、やはり全摘ってのは、後々にもひびくし、再建するにしても心身ともに負担だろうし、
再建しないとなると、やっぱり慣れるまでちょっと時間がかかる気がする。
ワタクシだったらどうするだろう。
もう少し考えます。
でも、しつこいようだけど、早期に見つかって良かったよねえ。
「がん」はとにかく早期発見が何よりだもの。
ここからは、やっつける相手が決まったんだからこてんぱんにやっつけるのみです。
頑張ろうね。
「悪性」という言葉はショックだったけど「超早期」という言葉は、それをはるかに上回って、三回回れるくらい力が出る言葉でした。
教えてくれてありがとう。
返信する
Unknown (puffpuff)
2015-06-05 11:47:50
こんなことをしていちゃいけない!
もっと何かしなきゃ、でも何?何ができる?やらないよりはやってみなきゃ!と悶々としていた30代40代…
面倒なことはしないの、楽に生きる!と腹をくくった50代。
まだまだ隠居には早いわよね~。
まあとりあえず今日が楽しい!って感じられたら幸せなのだけど。アラカンはのんびり行くわ~。
返信する
Unknown (puffpuff)
2015-06-05 11:48:52
あっ、教えてもらったねこテント、作ってみたの
案の定不細工な仕上がりだけど
作ったことに満足!^^;
返信する
puffpuffさんへ (n)
2015-06-06 11:06:25
普通は30代40代で生き方を悩んで、そした達観して穏やかな50代へ突入するのでしょう。
理想的ですよ、puffpuffさん!
何も考えなかった20代~荒波に投げ出された30代~病気に翻弄された40代を過ぎ、ちょっと落ち着いたと思った50代で、「が~ん!あたし、このままでいいのかっっ!?」と思ってしまうきっかけの本でした。

ネコテント。らぶり~にできてますね~
早速うちの図工係に見せました。
今日こそは作ってもらわねば!
と、基本的に、他力本願が良くないのか!?ワタクシの人生。
返信する

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