2011年8月28日(日)、奥州市の「」(水沢区佐倉河字慶徳)の広い道路の歩道沿いにつくられている花壇に沢山植えられているマツバボタン(松葉牡丹)が、赤や紅紫(濃ピンク)色の花を咲かせていました。この公園内には別の場所にも植えられていましたが、赤と紅紫色の花だけのようでした。
ブラジル、アルゼンチン原産の春播き一年草。茎や葉は共に多肉質で水分を含んでいるので、乾燥に強く、炎天下の庭でも元気に育つ。茎は枝分かれして横に広がり、小さな棒状の葉を互生する。
7~8月、茎の先に直径4㎝ほどの5弁花が咲く。花弁の先にわずかに切れ込みがある。古い品種の花は、朝開いて午後にはしぼむ半日花だが、毎朝新しい花が次々に咲く。最近は夕方まで咲き続ける大輪の八重咲き種が出回る。花の色は赤、ピンク、紫、橙、黄、白色と豊富で、八重咲きもある。和名は、葉が松葉に花がボタン(牡丹)に似ていることからついたが、夏の日照りに強いのでヒデリソウ(日照草)とも呼ばれて江戸時代から親しまれている。ほかに「ツメキリソウ(爪切草)」の名もある。
栽培管理:高温と日光を好むので、直射日光のよく当たる戸外に置く。鉢土の過湿を嫌うので水やりは鉢土の表面が十分乾いてからする。できるだけ乾燥気味に保つ。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&西東社発行「知りたい花の名前がわかる花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]