紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

2・なぜイギリスにいくことにしたのか

2004-08-07 06:59:44 | 8・山と旅の思い出
「イギリスへ行こう」と、まるで熱にでも浮かされたように思ったのは、その1年半ほど前のことだ。その日の昼、私はぼーっとテレビを見ていた。目の前には、ケチャップだらけになって、スパゲティーを食べている、二人の子どもがいた。
画面にうつっていたのは、C・W・ニコルさんで、湖にボートを浮かべ話していた。「アーサー・ランサム」という言葉が耳に入ったとたん、私の目は画面に釘付けになった。
「これはアーサー・ランサムという人が書いたツバメ号とアマゾン号という本です。この本は、私の生き方にとても大きな影響を与えました。」

アーサー・ランサムこそ、私にとっては目標ともいうべき、イギリスの児童文学作家だった。ランサムの12冊の本が大好きで、私は、何回読んだかわからない。好きな文章は空でいえるほど読んだ。
その物語の舞台になった舞台に、ニコルさんはいるのだった。それを知った瞬間、私も湖に行きたい、と心の底から思った。

★ イギリスの旅

1・おそろしくも楽しいイギリス旅行
2・なぜイギリスにいくことにしたのか
3・二つの幸運
4・旅立ち
5・ウェールズ地方で
6・湖水地方
7・コニストン湖へ
8.最後に