紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

中学校の同期会

2004-10-04 14:29:55 | 15・心に残ること
先日「彼岸花と藤沢先生の思い出」で書いたけれど、9年前に同期会を開いた。
その時、一緒に遭難したホッテン松葉君に、何十年ぶりかで出会った。
いつか会うことがあったら、遭難しかけた山の話しをしたいと思っていた。

そうしたら、ホッテン君は、一緒に山に行ったことも覚えていないのだった。全然、まったく何にも。
「えーっ、死ぬかと思ったんだよ。崖から落ちて。」と思わずいった。そうしたら、
「あの頃、ぼくは山ばっかり行ってて、しょっちゅういろんな人を死にそうなめにあわせてたんだよね。」
ということだった。ちょっと笑えました。

その話しを別の中学時代の友人(男性)にした。
「テレてそんなこといったんだよ。女の子も一緒に山に登って、おぼえてないわけないじゃない。」
ということだった。
「そうかな。そういえば、一緒にいった高尾山で、すごーいどしゃぶりにあったよね。」
「ん?・・・・。」
やっぱり、N君だって、一緒に山にいったこと、覚えてないんじゃないの。全然、まったく何にも。

この年齢になると、全てははるか忘却の彼方の出来事なのです。


(写真は同期会の時の)