◇ どんどん上がる電気・ガス代 = 電気・ガス料金の値上げが止まらない。大手電力8社と都市ガス4社は、8月も料金を引き上げると発表した。たとえば東京電力の場合、標準家庭の電気料金は月額7015円に。前月より37円高くなる。これで値上げは7か月連続。東日本大震災の前に比べると1400円、率にして25%も上昇することになる。
値上げの理由は、原油やLNG(液化天然ガス)の輸入価格が上がったため。8月の料金は3-5月の輸入代金を反映して決められるが、この期間の輸入価格はOPEC(石油輸出国機構)の生産調整などで上昇した。この傾向は6月になっても続いたから、9月も電気・ガス料金が引き上げられることは間違いなさそうだ。
電気・ガス料金の引き上げは、企業の経営や家計のやりくりに直接影響する。特に電力消費型の中小企業には、大きな痛手になりやすい。また一般家庭もその分の出費増加を、どのようにして埋め合わせるか。他への支出を節約するか、貯蓄を取り崩すか。これだけ電気・ガス料金が高くなると、家計への影響も決して小さくはない。
加えて、この猛暑である。気象庁が「熱中症を防ぐために、クーラーを付けてください」と、呼びかけているご時世だ。一般家庭の電力・ガス使用量は、それこそウナギのぼりに増えていることだろう。当然、支払う料金には値上げ分だけでなく、使用量の増加分も含まれてくる。秋以降、家計がその分の埋め合わせを始めると、個人消費が減って景気に注意信号が灯る危険性が生じても不思議ではない。
(続きは明日)
≪24日の日経平均 = 上げ +113.49円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
値上げの理由は、原油やLNG(液化天然ガス)の輸入価格が上がったため。8月の料金は3-5月の輸入代金を反映して決められるが、この期間の輸入価格はOPEC(石油輸出国機構)の生産調整などで上昇した。この傾向は6月になっても続いたから、9月も電気・ガス料金が引き上げられることは間違いなさそうだ。
電気・ガス料金の引き上げは、企業の経営や家計のやりくりに直接影響する。特に電力消費型の中小企業には、大きな痛手になりやすい。また一般家庭もその分の出費増加を、どのようにして埋め合わせるか。他への支出を節約するか、貯蓄を取り崩すか。これだけ電気・ガス料金が高くなると、家計への影響も決して小さくはない。
加えて、この猛暑である。気象庁が「熱中症を防ぐために、クーラーを付けてください」と、呼びかけているご時世だ。一般家庭の電力・ガス使用量は、それこそウナギのぼりに増えていることだろう。当然、支払う料金には値上げ分だけでなく、使用量の増加分も含まれてくる。秋以降、家計がその分の埋め合わせを始めると、個人消費が減って景気に注意信号が灯る危険性が生じても不思議ではない。
(続きは明日)
≪24日の日経平均 = 上げ +113.49円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫