経済なんでも研究会

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非正規雇用者を追い詰める コロナ

2020-09-02 08:00:58 | なし
◇ この5か月間で116万人が失職 = 総務省は1日、7月の労働力調査を発表した。それによると、雇用者数は5942万人で前年比92万人の減少。失業者は41万人増えて197万人だった。失業率は2.9%で、前月より0.1ポイント上昇している。コロナ感染を阻止するための外出自粛や店舗の営業時間短縮などが、雇用の面にも明白な悪影響を及ぼした。

雇用の状態を形態別にみると、少々びっくりする。正規の職員・従業員は3578万人で、前年比では52万人増えている。その一方で非正規の職員・従業員は2043万人で、前年比131万人と大きく減少した。内訳ではパートが51万人、アルバイトが33万人、派遣社員が16万人の減少などとなっている。

業種別でみると、生活関連サービス業・娯楽業が前年比7.2%の減少、宿泊業・飲食サービス業が5.4%、建設業が4.0%の減少だった。これらの業種はコロナの影響で売り上げの減少が著しく、また非正規雇用の形で働く人が多い。経営難から人件費を削減するために、解雇しやすいパートやバイトが狙われたものと考えられる。

コロナ前の2月と比較してみよう。雇用者数は6025万人で、そこまで86か月連続で増加していた。その時点での正規雇用者は3530万人。非正規雇用者は2159万人だった。したがって、この5か月間で正規雇用者は48万人、非正規雇用者は116万人それぞれ減少したことになる。コロナは非正規雇用者に厳しいことが判る。

       ≪1日の日経平均 = 下げ -1.69円≫

       ≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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