◇ 調整局面はまだ続くのか = ニューヨーク市場の株価が、先々週3日から急落している。ダウ平均は先週末までに1400ドルを超す値下がりとなった。原因はハイテク株の高値に対する警戒感。このためIT銘柄の上場が多いナスダック指数は、2週間足らずの間に10%も下落した。市場では調整は終わったという見方も多いが、まだ終わらないと予想する関係者も少なくない。というのも、ことしに入ってからのハイテク株の上昇が、あまりにも大きかったからである。
ハイテク銘柄の株価は、一斉に9月2日ごろ高値を付けた。この高値を昨年末の株価と比べてみると、アマゾンが82.3%、アップルが64.7%、フェイスブックが41.8%の上昇。特にEV(電気自動車)のテスラは、なんと2.2倍の値上がりを記録した。テスラの販売台数はまだ100万台に達していない。にもかかわらず株価が上がったために、時価総額では一時トヨタを抜いた。
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン――この4社の頭文字をとってGAFAと呼ばれる。この超巨大IT企業の時価総額は260兆円以上。日本のGDPの半分を上回る。ほかにもマイクロソフトやエヌビディアなど多士済々。ここ10年ほどで急成長を遂げたが、コロナ不況になっても、在宅勤務やリモート会議などデジタル需要が高まって業績は衰えない。当然、豊富な資金を抱える投資家が殺到。その株高が平均株価を押し上げてきた。
普通なら1割も2割も株価が下がれば、調整は終わる。だがハイテク各社の株価は上昇が大きかっただけに、まだ調整し足りないという見方も出るわけだ。しかし投資家は次の反発に乗り遅れまいとして、早めに市場に戻るだろう。したがって今回の調整は、もう間もなく終わる。そして株価は再上昇し、再び最高値に近づけばまた調整に。大胆に先読みをすれば、こういうことになる。
≪14日の日経平均 = 上げ +152.81円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
ハイテク銘柄の株価は、一斉に9月2日ごろ高値を付けた。この高値を昨年末の株価と比べてみると、アマゾンが82.3%、アップルが64.7%、フェイスブックが41.8%の上昇。特にEV(電気自動車)のテスラは、なんと2.2倍の値上がりを記録した。テスラの販売台数はまだ100万台に達していない。にもかかわらず株価が上がったために、時価総額では一時トヨタを抜いた。
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン――この4社の頭文字をとってGAFAと呼ばれる。この超巨大IT企業の時価総額は260兆円以上。日本のGDPの半分を上回る。ほかにもマイクロソフトやエヌビディアなど多士済々。ここ10年ほどで急成長を遂げたが、コロナ不況になっても、在宅勤務やリモート会議などデジタル需要が高まって業績は衰えない。当然、豊富な資金を抱える投資家が殺到。その株高が平均株価を押し上げてきた。
普通なら1割も2割も株価が下がれば、調整は終わる。だがハイテク各社の株価は上昇が大きかっただけに、まだ調整し足りないという見方も出るわけだ。しかし投資家は次の反発に乗り遅れまいとして、早めに市場に戻るだろう。したがって今回の調整は、もう間もなく終わる。そして株価は再上昇し、再び最高値に近づけばまた調整に。大胆に先読みをすれば、こういうことになる。
≪14日の日経平均 = 上げ +152.81円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ≫