◇ 目標を見失ったニューヨーク市場 = ダウ平均は先週183ドルの値上がり。週の半ばには3万1188ドルの史上最高値を付けたが、後半はやや反落した。IT企業が多いナスダックや上場銘柄数が多いSP500も、そろって最高値を更新。心配されたトラブルもなく発足したバイデン政権に、まずは“ご祝儀”を出した形となった。日経平均も先週は112円の値上がり。ほとんどニューヨークに追随した。
先週の最高値を年初に比べてみると、ダウ平均は582ドル上昇した。昨年初からは2650ドルも上昇している。この間、市場はあらゆる材料を飲み込んできた。最近でもバイデン大統領による未曽有の財政支出計画、ブルー・ウエーブ(大統領と上下両院を民主党が制覇)、そしてFRBによる超金融緩和政策の継続。さらにコロナ収束後の景気上昇まで。
これらの材料をすべて織り込んで、株価は上がってきた。しかし実際にバイデン政権がスタートしたいま、市場が目標とするべき新しい材料が見当たらない。それどころか国債の大増発が見込まれることから、早くも長期金利が上昇し始めている。市場が新しい目標を見付けるまで、株価は一休みするのではないか。こんな観測さえ出始めてきている。
今週は26日に、12月の企業向けサービス価格。28日に、12月の商業動態統計。29日に、12月の労働力調査、鉱工業生産、住宅着工戸数と1月の消費動向調査。アメリカでは28日に、10-12月期のGDP速報、12月の新築住宅販売。29日に、中古住宅販売。また中国が31日に、製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
先週の最高値を年初に比べてみると、ダウ平均は582ドル上昇した。昨年初からは2650ドルも上昇している。この間、市場はあらゆる材料を飲み込んできた。最近でもバイデン大統領による未曽有の財政支出計画、ブルー・ウエーブ(大統領と上下両院を民主党が制覇)、そしてFRBによる超金融緩和政策の継続。さらにコロナ収束後の景気上昇まで。
これらの材料をすべて織り込んで、株価は上がってきた。しかし実際にバイデン政権がスタートしたいま、市場が目標とするべき新しい材料が見当たらない。それどころか国債の大増発が見込まれることから、早くも長期金利が上昇し始めている。市場が新しい目標を見付けるまで、株価は一休みするのではないか。こんな観測さえ出始めてきている。
今週は26日に、12月の企業向けサービス価格。28日に、12月の商業動態統計。29日に、12月の労働力調査、鉱工業生産、住宅着工戸数と1月の消費動向調査。アメリカでは28日に、10-12月期のGDP速報、12月の新築住宅販売。29日に、中古住宅販売。また中国が31日に、製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫