◇ 企業業績の回復に賭ける市場 = ダウ平均は先週17日、終り値で3万3000ドルに乗せた。バイデン政権の大型景気対策とコロナ感染の落ち着きを好感したためである。しかし、その後は大きく反落、週間では151ドルの値下がりとなった。高値警戒感による利益確定売りが出たためである。FRBが「金融緩和政策は長く続ける」と強い意志を表明したが、市場の反応は鈍かった。
日経平均も先週18日、2月末以来の3万円台を回復した。ニューヨーク市場の活況と、首都圏の緊急事態解除を好感したためである。しかし、こちらもあとは反落。週間では74円の値上がりにとどまった。反落したのは高値警戒感と、日銀が日経平均に連動するETF(上場投資信託)を買い入れの対象から外したためである。
ニューヨーク市場の場合、財政と金融面からの景気対策はすべて出尽くした形。コロナの落ち着きと景気の急回復はプラス材料だが、高値警戒感も強まっている。その綱引きのなかで、市場が次に頼るのは企業の業績回復だ。3月期の業績が予想以上によくなることに賭ける形になるだろう。東京市場もほぼ同じ。ただコロナ感染者の増加スピードからも、目は離せない。
今週は24日に、2月の企業向けサービス価格。アメリカでは22日に、2月の中古住宅販売。23日に、2月の新築住宅販売。25日に、10-12月期のGDP確定値が発表される。なお25日には、聖火リレーが福島からスタート。
≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均も先週18日、2月末以来の3万円台を回復した。ニューヨーク市場の活況と、首都圏の緊急事態解除を好感したためである。しかし、こちらもあとは反落。週間では74円の値上がりにとどまった。反落したのは高値警戒感と、日銀が日経平均に連動するETF(上場投資信託)を買い入れの対象から外したためである。
ニューヨーク市場の場合、財政と金融面からの景気対策はすべて出尽くした形。コロナの落ち着きと景気の急回復はプラス材料だが、高値警戒感も強まっている。その綱引きのなかで、市場が次に頼るのは企業の業績回復だ。3月期の業績が予想以上によくなることに賭ける形になるだろう。東京市場もほぼ同じ。ただコロナ感染者の増加スピードからも、目は離せない。
今週は24日に、2月の企業向けサービス価格。アメリカでは22日に、2月の中古住宅販売。23日に、2月の新築住宅販売。25日に、10-12月期のGDP確定値が発表される。なお25日には、聖火リレーが福島からスタート。
≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫