◇ なんでも呑み込むニューヨーク市場 = ダウ平均は先週903ドルの値上がり。終り値は3万4778ドルまで上昇して、またまた史上最高値を更新した。FRBが「市場の心理が悪化すれば、株価は急落する恐れがある」と警告し、4月の雇用統計が予想を大幅に下回っても、株価は急上昇する。景気の回復が遅れれば、FRBの緩和政策は長続きすると解釈してしまう。要するに、完全なバブルの状態だ。
パウエルFRB議長は、この状態を「フロス(粒の細かい泡)だ」と表現した。だから、なかなか破れないというわけである。ここで重要なのは、FRB議長がこの状態をバブルと認定したことだろう。フロスだから、まだ株価の上昇は続くという見方。いや、FRBは緩和政策を終わらせようとしているから、バブルは間もなく終了するという見方。この2つの見方が交錯し始めたことは確かだ。
日経平均は先週545円の値上がり。緊急事態宣言の延長や範囲の拡大で、株価は上がる状態ではない。それでもニューヨークの活況に引きずられて上昇した。しかし終り値は2万9358円どまり。4月5日以来、ずっと3万円の大台に頭を抑えられている。やはりワクチン接種の遅れが、最大のマイナス要因。オリンピックの開催にも、疑問視する声が強まってきた。
今週は11日に、3月の家計調査。12日に、3月の景気動向指数。13日に、4月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは12日に、4月の消費者物価。13日に、4月の生産者物価。14日に、4月の小売り売上高と工業生産、5月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が11日に、4月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
パウエルFRB議長は、この状態を「フロス(粒の細かい泡)だ」と表現した。だから、なかなか破れないというわけである。ここで重要なのは、FRB議長がこの状態をバブルと認定したことだろう。フロスだから、まだ株価の上昇は続くという見方。いや、FRBは緩和政策を終わらせようとしているから、バブルは間もなく終了するという見方。この2つの見方が交錯し始めたことは確かだ。
日経平均は先週545円の値上がり。緊急事態宣言の延長や範囲の拡大で、株価は上がる状態ではない。それでもニューヨークの活況に引きずられて上昇した。しかし終り値は2万9358円どまり。4月5日以来、ずっと3万円の大台に頭を抑えられている。やはりワクチン接種の遅れが、最大のマイナス要因。オリンピックの開催にも、疑問視する声が強まってきた。
今週は11日に、3月の家計調査。12日に、3月の景気動向指数。13日に、4月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは12日に、4月の消費者物価。13日に、4月の生産者物価。14日に、4月の小売り売上高と工業生産、5月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が11日に、4月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫