経済なんでも研究会

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第2次岸田内閣への 注文

2021-11-02 08:11:30 | 政治
◇ バラマキは止めて‟選択と集中”を = 自民党は単独過半数を維持したが、選挙前よりは議席数を減らした。健闘した理由は、野党が無茶苦茶な選挙協力を結んだこと、それにコロナが急速に収まったことだろう。このコロナ鎮静は菅前政権の功績であって、岸田政権とは関係がない。一方、自民党が議席を減らした理由は、公約した経済政策の内容が不鮮明で、有権者が前向きな判断を下せなかったことにある。

岸田首相は経済問題に関して、3つのキャッチフレーズを連発した。「新しい資本主義」「分配も成長も」「令和所得倍増」である。だが、その内容は最後まではっきりしなかった。このうち「新しい資本主義」については、賃上げを実施した企業の法人税を軽減すると表明した。だが賃上げ分のどれだけを政府が負担するのか。その程度も方法論も全く説明していない。だから評価は不可能だ。

「分配も成長も」については、看護師・保育師・介護師の給料を上げると言っている。その方向は正しいが、これで分配→成長の好循環が始まることは全く考えられない。やはり初めに成長がなければ、分配は出来ない。この点は政府もはっきりと認識する必要があるだろう。そこで成長戦略とも言える「令和所得倍増」が、重要な施策となってくる。

ただ、その内容についての公約は「デジタル、AI、半導体、EV、ロボット、電磁波、量子、水素、アニメ、ゲーム・・・」の研究開発を促進するというもの。思いついた事項を羅列しただけである。これでは日本の将来像が全く浮かんでこない。岸田首相が属する宏池会を創設した所得倍増計画の元祖・池田元首相は、1960年代の日本経済の姿を具体的に描き出した。そして少なかったカネと資源を集中的に使っている。岸田首相も‟選択と集中”を実践しなければ、すぐに行き詰まるだろう。

        ≪1日の日経平均 = 上げ +754.39円≫

        ≪2日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

Zenback

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