◇ 完全に立ち遅れた‟EV元年” = 自動車販売団体の集計によると、22年に日本国内で販売されたEV(電気自動車)は5万8813台。前年比では2.7倍に伸びた。このうち普通乗用車は3万1592台で、前年比1.5倍の増加。軽自動車は2万7221台で、なんと前年比49倍の増加だった。また輸入車は1万4348台、前年比1.7倍となっている。車種別にみると、首位は日産の軽自動車「サクラ」で、2万1887台を売って断トツだった。
これだけの数字をみると、日本のEVも健闘したように思われる。しかし、たとえばEV専業メーカーとして知られるアメリカのテスラ。22年の販売台数は前年比40%増の131万3851台だった。とにかく比較のしようもない。また昨年1-11月の統計でみると、新車販売全体に占めるEVの割合は、中国が21.1%、ヨーロッパが10.3%、アメリカが5.8%。これに対して、日本はわずかに1%台だ。
さらに、こんなデータもある。世界全体のEV販売台数に占める割合は、中国が約4割でトップ。次いでアメリカが約3割、ヨーロッパが約2割となっているが、日本はまだ5%にも達しない。中国はBYD(比亜迪)、アメリカはテスラ、ヨーロッパは独フォルクスワーゲンや仏ルノーがトップ・メーカーだ。
22年は‟EV元年”と言われ、世界のメーカーがこぞって生産・販売に力を傾注した。だが、このスタート段階で、日本のメーカーは早くも大きく出遅れてしまった。残念ながら、ことしも巻き返せるような勢いは見られない。その原因はいろいろ解明されているが、改善への動きは鈍い。このままではEVに関しても、日本は‟周回遅れ”になって行く危険性が大きい。
(続きは明日)
≪16日の日経平均 = 下げ -297.20円≫
≪17日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
これだけの数字をみると、日本のEVも健闘したように思われる。しかし、たとえばEV専業メーカーとして知られるアメリカのテスラ。22年の販売台数は前年比40%増の131万3851台だった。とにかく比較のしようもない。また昨年1-11月の統計でみると、新車販売全体に占めるEVの割合は、中国が21.1%、ヨーロッパが10.3%、アメリカが5.8%。これに対して、日本はわずかに1%台だ。
さらに、こんなデータもある。世界全体のEV販売台数に占める割合は、中国が約4割でトップ。次いでアメリカが約3割、ヨーロッパが約2割となっているが、日本はまだ5%にも達しない。中国はBYD(比亜迪)、アメリカはテスラ、ヨーロッパは独フォルクスワーゲンや仏ルノーがトップ・メーカーだ。
22年は‟EV元年”と言われ、世界のメーカーがこぞって生産・販売に力を傾注した。だが、このスタート段階で、日本のメーカーは早くも大きく出遅れてしまった。残念ながら、ことしも巻き返せるような勢いは見られない。その原因はいろいろ解明されているが、改善への動きは鈍い。このままではEVに関しても、日本は‟周回遅れ”になって行く危険性が大きい。
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≪17日の日経平均は? 予想 = 下げ≫