◇ 景気後退はやっぱりイヤ = ダウ平均は先週927ドルの値下がり。ことしに入ってからの値上がり分をほぼ帳消しにした。年末商戦が不振で12月の小売り売上高が1.1%の減少、消費者物価の上昇幅が縮小、卸売物価は0.5%の下落。さらに大手IT企業による人員削減、ゴールドマン・サックスやプロクター&ギャンブルなど思わしくない決算発表・・・。景気後退の懸念材料が続出して、株価も素直に嫌気した。
日経平均は先週434円の値上がり。企業物価や消費者物価が大幅に上昇。しかし日銀は超緩和政策の継続を決めたから、金利が上がる心配はない。異常なほどの貿易赤字が発表されても、株価は動かなかった。高値では利益確定売りも出たが、あっさりとこなしている。「ニューヨークがダメなら東京で」というカネの流れもあったようだ。
ニューヨーク市場では「ことし中に利下げ」の観測がほぼ消えた。インフレは長引き、FRBの引き締め政策が長期化するという見方が強まっている。このため「景気が悪くなれば、引き締め政策のテンポが緩む」という論理は説得力を失いつつあるようだ。やっぱり「景気後退は株価にとってマイナス」という常識的な考え方に戻ったことになる。したがって当面の株価は、決算発表の内容に強く反応することになるだろう。
今週は26日に、12月の企業向けサービス価格。27日に、1月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは24日に、1月のPMI景況指数。26日に、10-12月期のGDP速報、12月の新築住宅販売。27日に、12月の中古住宅販売が発表される。
≪23日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週434円の値上がり。企業物価や消費者物価が大幅に上昇。しかし日銀は超緩和政策の継続を決めたから、金利が上がる心配はない。異常なほどの貿易赤字が発表されても、株価は動かなかった。高値では利益確定売りも出たが、あっさりとこなしている。「ニューヨークがダメなら東京で」というカネの流れもあったようだ。
ニューヨーク市場では「ことし中に利下げ」の観測がほぼ消えた。インフレは長引き、FRBの引き締め政策が長期化するという見方が強まっている。このため「景気が悪くなれば、引き締め政策のテンポが緩む」という論理は説得力を失いつつあるようだ。やっぱり「景気後退は株価にとってマイナス」という常識的な考え方に戻ったことになる。したがって当面の株価は、決算発表の内容に強く反応することになるだろう。
今週は26日に、12月の企業向けサービス価格。27日に、1月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは24日に、1月のPMI景況指数。26日に、10-12月期のGDP速報、12月の新築住宅販売。27日に、12月の中古住宅販売が発表される。
≪23日の日経平均は? 予想 = 上げ≫