◇ 業績との乖離が進む株価 = ダウ平均は先週574ドルの値上がり。終り値は3万3000ドル台を回復した。前半はPCE(個人消費支出物価)の上昇が加速したり、イエレン財務長官が「インフレは一直線に鈍化しない」と発言。株価を押し下げた。しかし木金の2日間で730ドルも反発。目立った材料は出なかったが、長期金利が下落したことだけを頼りに上昇している。
日経平均は先週474円の値上がり。終り値は2万8000円に接近した。ニューヨーク市場に引っ張られたほか、中国人に対する水際対策の緩和で中国関連銘柄に買いが集中。相変わらず出遅れ株に対する買い気も強かった。10-12月期の法人企業統計で経常利益が8四半期ぶりに減少したが、市場はあまり注目していない。
ウオール街では「ことし後半には利下げ」という見方が全く消え、逆に「次回の利上げは0.5%になる」という観測が強まっている。と同時に「景気後退入りは免れない」との予測も広まってきた。そして実際、企業の業績は下向きに。にもかかわらず株価は上昇するので、業績と株価の乖離は開くばかり。こうした傾向は、いつまで続くのだろうか。
今週は8日に、2月の景気ウオッチャー調査。9日に、10-12月期のGDP改定値。10日に、1月の家計調査、2月の企業物価。アメリカでは8日に、1月の貿易統計。10日に、2月の雇用統計。また中国が7日に、2月の貿易統計。9日に、2月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪6日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週474円の値上がり。終り値は2万8000円に接近した。ニューヨーク市場に引っ張られたほか、中国人に対する水際対策の緩和で中国関連銘柄に買いが集中。相変わらず出遅れ株に対する買い気も強かった。10-12月期の法人企業統計で経常利益が8四半期ぶりに減少したが、市場はあまり注目していない。
ウオール街では「ことし後半には利下げ」という見方が全く消え、逆に「次回の利上げは0.5%になる」という観測が強まっている。と同時に「景気後退入りは免れない」との予測も広まってきた。そして実際、企業の業績は下向きに。にもかかわらず株価は上昇するので、業績と株価の乖離は開くばかり。こうした傾向は、いつまで続くのだろうか。
今週は8日に、2月の景気ウオッチャー調査。9日に、10-12月期のGDP改定値。10日に、1月の家計調査、2月の企業物価。アメリカでは8日に、1月の貿易統計。10日に、2月の雇用統計。また中国が7日に、2月の貿易統計。9日に、2月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪6日の日経平均は? 予想 = 上げ≫