魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

モダンなリオハ

2007年06月30日 | ワイン ~2019年
スペインワイン会に関しては本日が最後です。

リオハに関してとても感じることがあります。写真は

2000 フィンカ・ヴァルピエドラ レゼルヴァ
   スペイン、赤、4000円台

ラベルには石ころの写真です。多分この畑の石ころです。
石ころには昼間の熱を蓄え、冷え込んだ夜に畑の温度を守る働きがあります。
良い土の成分に石の持つ保温効果で、良いブドウが育つのでしょう。

ラベルに釣られて石(石灰岩や花崗岩?)の香りを感じます。
焼き菓子、セルロイド、プルーン、厚手の香り、味わいで旨味を内包しつつ、
だれずに、きりっとそり立った構成、骨格があります。


リオハは有名なスペインのワイン産地ですが、どうも昔から一本調子で
たくさん穫れたブドウをそのまま詰め込んで、そのまま大雑把に大量生産する
地域で、リオハの全体的なイメージはつかめても、個々のワイナリー(ボデガ)
の個性はあまり感じていませんでした。

しかし近年そんな昔からのスタイルを脱却し、モダンな造りも行われるように
なってきたようです。昨日書きました「マルケス・デ・リスカル」もモダンな
スタイルになってきているようです。

革命が起こるのも時間の問題でしょう。
ボルドーが高騰している今、ニューワールドへ行きたいけど、やはり海を越えたく
ないワインファン(ニューワールドが嫌いな)は、こちらへの移民も多くなるかも?


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする