ボルドーワインのことをイギリスで「クラレット」と呼んでいましたし、
今も呼ぶのでしょうかねえ。
映画007でどの作品だったかは忘れましたが、ボーイが「Ch.ムートン・
ロスチャイルド」を運んできて、ジェームズ・ボンドが「クラレットをお願い
したはずだが・・・」といった後、ボーイが「あいにくクラレットは切らして
おりまして、これを」と言って、そのボーイが偽物であることを見抜く・・・
というシーンがありましたよね。
Ch.ムートン・ロスチャイルドは典型的なクラレットで、その代表格のワイン
です。それも知らないソムリエはありえないからです。
さて、今宵はその「クラレット」を表示するUSAワイン。
2007 レイミー クラレット
(USA、ナパヴァレー、赤、6千円程度)
シャルドネがとても美味しいワイナリーの赤ヴァージョン。「クラレット」との
表示ですので、ボルドースタイルです。セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨンが
75%、シラー15%、マルベック3%、メルロ3%、カベルネ・フラン2%、プティ・
ヴェルド2%ということです。
香りはムンムンと甘い花。カシス、ブラックチェリー、ヴァイオレット、揮発性を
伴って鼻腔をくすぐります。バニラや石油(クリーニング臭)、ブラックペッパー
などなど。
味わいはやはり甘い花です。濃く厚めですが、圧倒的まではいかないけど、十分に
充実しています。とてもなめらかなビロード感、爆発するフルーツ、スパイシーな
アフター。アメリカンオークの使用からくる甘さ、ただし、これが嫌みさがまったく
なく、むしろフルーツと調和さえしている感じがします。
ハッとよぎったのが「オーパスワン」。(USAの超有名銘柄です。2~3万円します。)
ほんのもうひと回り大柄になったら完全にオーパスワンです。
といいますか、これブラインドで出されたら、そう答える可能性あります。
オーパスワンの1/3以下の価格でこれが飲めるのなら悪くはありませんね。
ただ、「クラレット」表示ではあるものの、やはりUSAのカベルネであって、
ボルドーらしさとは微妙に違うと思います。ボルドーよりももっとフルーツや
バニラの甘さが前のめり気味で、ストイックさがなくて、逆に享楽的に感じます。
「オーパスワンの2nd」でも十分に通用すると思います。
ちなみパーカーポイントを調べましたら、2007年はオーパスワン94点に対しレイミー
93点。2006年ではオーパスワン88点、レイミー91点となかなかやるではありませんか。
でも恐ろしいことにレイミーにはまだ上のクラス(2万円程度)があって、それは
スクリーミング・イーグル(20万円以上)に匹敵するそうです。
なんかすごそうです。
入れちゃおうかな~と誘惑に駆られています。
「おいおい、飲むんじゃないよ、売るんだよ」と自分に言い聞かせています。
今も呼ぶのでしょうかねえ。
映画007でどの作品だったかは忘れましたが、ボーイが「Ch.ムートン・
ロスチャイルド」を運んできて、ジェームズ・ボンドが「クラレットをお願い
したはずだが・・・」といった後、ボーイが「あいにくクラレットは切らして
おりまして、これを」と言って、そのボーイが偽物であることを見抜く・・・
というシーンがありましたよね。
Ch.ムートン・ロスチャイルドは典型的なクラレットで、その代表格のワイン
です。それも知らないソムリエはありえないからです。
さて、今宵はその「クラレット」を表示するUSAワイン。
2007 レイミー クラレット
(USA、ナパヴァレー、赤、6千円程度)
シャルドネがとても美味しいワイナリーの赤ヴァージョン。「クラレット」との
表示ですので、ボルドースタイルです。セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨンが
75%、シラー15%、マルベック3%、メルロ3%、カベルネ・フラン2%、プティ・
ヴェルド2%ということです。
香りはムンムンと甘い花。カシス、ブラックチェリー、ヴァイオレット、揮発性を
伴って鼻腔をくすぐります。バニラや石油(クリーニング臭)、ブラックペッパー
などなど。
味わいはやはり甘い花です。濃く厚めですが、圧倒的まではいかないけど、十分に
充実しています。とてもなめらかなビロード感、爆発するフルーツ、スパイシーな
アフター。アメリカンオークの使用からくる甘さ、ただし、これが嫌みさがまったく
なく、むしろフルーツと調和さえしている感じがします。
ハッとよぎったのが「オーパスワン」。(USAの超有名銘柄です。2~3万円します。)
ほんのもうひと回り大柄になったら完全にオーパスワンです。
といいますか、これブラインドで出されたら、そう答える可能性あります。
オーパスワンの1/3以下の価格でこれが飲めるのなら悪くはありませんね。
ただ、「クラレット」表示ではあるものの、やはりUSAのカベルネであって、
ボルドーらしさとは微妙に違うと思います。ボルドーよりももっとフルーツや
バニラの甘さが前のめり気味で、ストイックさがなくて、逆に享楽的に感じます。
「オーパスワンの2nd」でも十分に通用すると思います。
ちなみパーカーポイントを調べましたら、2007年はオーパスワン94点に対しレイミー
93点。2006年ではオーパスワン88点、レイミー91点となかなかやるではありませんか。
でも恐ろしいことにレイミーにはまだ上のクラス(2万円程度)があって、それは
スクリーミング・イーグル(20万円以上)に匹敵するそうです。
なんかすごそうです。
入れちゃおうかな~と誘惑に駆られています。
「おいおい、飲むんじゃないよ、売るんだよ」と自分に言い聞かせています。