魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

どっちに転んでも

2011年03月26日 | ワイン ~2019年
東京や福島では水道水から放射能ヨウ素が出たといって大騒ぎ。

そりゃ赤ちゃんには飲ませないにこしたことはないでしょう。


放射能の検出値に関して数字をあらわに出すとマスコミが騒ぎ、だからといって
「人体には安全です」宣言だけすると、政府は情報を隠している、と騒ぐ。
どっちにしても騒ぐんですよね。


ネットを見ると現政府への非難の多いこと。気持ちは分かりますよ。

でも原発の安全性をはぐらかしながら、そしてお金をばらまきながら
原発を建設、推進してきたのは誰よ?


どっちに転んでも結局騒いで、非難するばかり。
ネットって恐いですね。多分実際に被災地の方はネットが出来る環境ではない
でしょうからほとんどが外野です。対岸の火事を見ながらでしょう。

被災地で実際に頑張っていらっしゃる方々の方が数万倍偉いですよね。


そして、冷めるのも速そう。のど元過ぎれば・・・ではないけど、電力が足り
ないのならまた原発を稼働させて・・・みたいになるんでしょうか?
将来も不安が続くこと自体に変わりはありません。




そんな微妙な心理状態を落ち着かせようとワインを飲みます。

今宵はこれです。








2004 カスティーリョ ロシーオ レセルヴァ
   (スペイン、赤、800円台)

香りはブラックベリー、チェリーなどのフルーツ、どこか安山岩を思わせます。
煮詰めた干しブドウは弱め。


味わいは優しいアタックですいすいと入ります。穏やかですが味わいはちゃん
とあって、でも逆に主張し過ぎず、力が抜けた感がとても心地良い。

力まない、気取らない、本当にデイリーとして優しさにあふれたワインでしょう。

こんな風に優しい心でありたい、そうですね。

コメント
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