魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

出撃、そして上から読んでも下から読んでもすごいワイン

2015年06月27日 | ワイン ~2020年
「ランチパスポート長崎版 第3弾」

最初の出撃です。

大波止、樺島町の「ミラン」ね。やはりカレーから行くぞと。

前回は「ハーフナン・ハーフライス」に出来たのですが、今回はなし。
どちらかを選択です。ちょっと厳しくなった。
せっかくなのでやってもらいたかったなあ。
カレーも選べず、日替わりでお店次第となっています。


この日はベジタブルカレー、そしてナンにしました。


もちろん540円。
結構ナンが大きくてビックリ!食べ応えはあります。
辛さは20倍。結構辛くて、つい先日別の店で食べた30倍は何だったの?!と思うくらい。
まあ、結構アバウトなんでしょうね。

次回はライスで行ってみようかな。違うカレーを食べるには曜日も変えなきゃいかんし
作戦も大変だ。

ランチパスポートは早いうちに買わないと売り切れになるので、要チェックですよ。



さて、ランパス3弾も始まってめでたい夜。
そこでこれを試飲。




2013 ドンダヴィ(ドン・ダヴィ) タナ レゼルヴァ
  (アルゼンチン、タナ種、赤、千円台前半)

恐るべき色合いです。まさにブラッド!ブドウの血のようです。
これが千円台前半のワインの色でしょうか。


香りはブラックベリー、スモモなど濃いベリー香、甘い焼き菓子にバニラ、ナッツなど
ちょっとアメリカンオークのような風味、ココアやエスプレッソ、スペインの濃い
テンプラニーリョ種やUSAのジンファンデル種のような雰囲気があります。
そして、香りだけで当たりを確信します。


味わいは濃厚で圧倒的なフルーツの爆弾。フルボディ。フレッシュな酸も、ある程度しっかり
とあるタンニンも、果実味の中に吸い込まれ、ブラックホールのような深みすらあります。
信じられないコストパフォーマンスでしょう。

バニラなどのやや甘さが支配しそうなところを、しっかりしたブラックチョコ、カカオの
苦味のような大人の味で引き締められています。男のワインでしょうか。
いやいや、この濃厚さにはボルドー好きの方なら絶賛されることだと思います。

ただ、お手軽な割にあまりに強烈なので、この価格帯を普段飲まれる方には逆に
違和感があるかもしれません。そうなるとチェイサーを用意してもいいくらいです。
・・・それは冗談としても素晴らしい品質だと思います。ぜひお試しください。


余談ですが品種のタナ種「Tannat」は上から読んでも下から読んでもタナです。
「山本山」みたいです。
そして現地では最後の「t」を少しだけ発音するそうです。「タナットゥ」みたいな
感じだと思われます。役に立たない余談でした。


コメント
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