蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

TOB  (bon)

2020-10-02 | 日々雑感、散策、旅行

 NTTが、ドコモをTOBして完全子会社にするとの発表(9/29)で、ドコモ
株はストップ高、それでも買い付け価格、3900円(4割プレミアム)には及ばず、
翌日へ。株式市場はさながら“お祭り騒ぎ”みたいな呈でしたが昨日(10/1)は、
25年前に電子化されて以来初めて、システム故障によって株式取引全面停止とな
ってしまいました。

 TOBといえば、少し前には、敵対的TOBでしたが、新型コロナでの営業不
振も重なって、コロワイドによる大戸屋のTOB成立がありました。このところ割と
頻繁にあるようで、今年に入ってからでも30件以上のTOBがあり、そのうち完了
した主なものは上記の他、
 伊藤忠によるファミリーマート(9月)、ソニーによ
るソニーFH(8月)、日立製作所による日立ハイテク(5月)などがあります。

           

 TOBとは、take-over bidの略で、市場を通さずに買い付けを行う、株式公開
買い付けのことです。企業のM&Aの一つの方法として、市場の優位性、基盤強化
などの経営戦略上実施されますが、今回のドコモの例では、友好的TOBで “親子
上場廃止”の意味があり、ドコモを完全子会社化することにより、経営の意思決
定の迅速化をはかり、高速・大容量通信規格「5G」のさらに先「6G」を見た
総合ICT「IWON」への推進強化を図るとしています。

 また、菅内閣が掲げる携帯電話通信料金値下げに対して、企業統合による経営
の効率化による“値下げ余力”も確保できるともいわれていますが これまでは、
ドコモ株の配当総額3000億円強の3割強は、社外(一般株主)に流出していたわけ
ですから、これも取り込めるわけですね。

 携帯大手3社の営業利益の推移が、読売新聞の関連記事にありましたので、引用
しました。

            携帯電話のシェア (ネット画像より) 
               

           携帯大手3社の営業利益の推移 (読売新聞9/30より)     

             

 この2つのグラフから、ドコモの携帯シェアは、第1位をキープしていますが、
最新の営業利益は、第3位に転落しています。つまり、携帯の端末数では、多いが、
利用収益から見れば最下位ということで、サービス性に差があるのか利用度合い
がドコモは(比較すれば)少ないということなんでしょうね。

 私の、いつもの仲間 8人を見ても、ドコモは2人で、6人がauですね。私の近辺
では、端末数もかなり差がある上、ネットやメールなどで頻繁によく利用している
のはauの人たちですから、さもありなんですね。サービスに差があるんでしょうか、
あるいは気持ち的にアンチなのでしょうか?

           

 おりしも、若干遅れて楽天が「5G」サービスを開始しました。 利用料金は、
先行3社の半額でスタートしました。 これら4社を含めても、「5G」はなかなか
普及していないのではないでしょうか? 
 これまで「4G」のサービスの延長? だけですとエリアも限られていますから
やむを得ないところでしょう。いずれにしても、日本の「5G」は大幅に遅れて
いて、今回のドコモ完全子会社化は、
つまりは、ドコモの営業利益が最下位にな
ったことだけでなく、さらに次の世代「6G」に向けて、大いなる進展を期した
動きとなったのですね。

         

 昨夜、19時前、開花直後のキンモクセイの甘い香りとともに、東の空に中秋の
名月を眺めました。(手持ちシャッターですが・・)

 

 

 

 

"MOONLIGHT SERENADE" BY GLENN MILLER

 

 

 

 

コメント
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