蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

水無月‘24  (bon)

2024-06-02 | 日々雑感、散策、旅行

 今年も早や6月になりました。
 私ごとですが、ブログを始めて、記事投稿などに追われたりしているせいか、
月日の過ぎるのが以前より早いような感じがしています。 まぁ、年を取って
一日が暮れるのを待つよりは良いかも・・などと慰めている次第です。

 俳諧歳時記栞草(・・しおり草)によれば、水無月は『農事どもみなしつき
たるゆえ、みなしづきといふ。一説には、此月暑烈しく、水泉滴り尽くる故に、
水無月といふ、などさまざまの説あれど、なほ、信じがたし』とあるそうです。

           (フォトライブラリーより)

 水無月の「無」は「ない」ではなく、連体助詞の「の」で、水無月は「水の月」
であるとする説が有力だそうです。 旧暦6月は田植えの時期(当時)であり、
その田植えが一段落して田に水を引く「水張月(みずはりづき)」「水月(みな
づき)」「水の月」と同じ考え方ですね。また、一大仕事だった田植えを仕終え
た月、すなわち「皆仕尽(みなしつき)」という考え方でもあるのですね。
 上述の歳時記には、暑さ厳しく水が枯れてしまう文字通り水無し月ともあります。
梅雨との関連ではあまり考えられていなかった・・?

 旧暦の6月は今の6末~8月初旬の時期ですから、暑さもすごかった時もあるで
しょうね。「季夏」「常夏月」「風待ち月」などとも呼ばれたそうです。

 宮中では、旧暦6月と12月の晦日に、それぞれ「夏越の祓(なごしのはらえ)」
「大祓(おおはらえ)」という禊の行事が行われていたそうで、これが全国の
神社に広まって、心身の不浄を清める「夏越の祓」と「年越の祓」となって現在
でもその名残が見られるようです。

 神社の境内などに大きな「茅の輪」を見かけることがありますが、この輪を
くぐることで穢れを払い、無病息災や家内安全を願うのだそうです。 これが
「茅の輪くぐり」で、8の字を描くように3回くぐるなどのところもあるようです。

        茅の輪
        (京都観光naviより)

 また平安時代の宮中では、『氷の朔日(ついたち)』といって、6月1日に氷室
に保存していた氷を食べる「氷室の節会」という暑気払いの風習が行われていた
そうですが、庶民には氷は高級品であったため、これに似せた和菓子「水無月」
を食すようになったとあります。

 拙ブログにもすでに取り上げていましたが、写真のような和菓子で。ういろう
に大粒の小豆や甘納豆を載せて蒸したもので涼しげな感じの和菓子です。
 すごくおいしいというほどではありませんが、お茶のお供などに、ちょっと
粋な感じがして好まれているようです。

       水無月(和菓子)
        (叶匠壽庵より)

 

 昨日は、金沢では「百万石まつり」が、賑やかに繰り広げられていたようです
が、ここ金沢では、7月1日に「氷室饅頭」を食する習わしがあり現在でも、お店
に並びます。これらもやはり、暑い夏を乗り越える・・という粋な
習慣だった
のかもしれません。

          (ウイキペディアより)

 

 

 

引き潮

 

【いざ出立じゃ!】仲村トオルさんや夏菜さん登場 金沢百万石まつり2日目 百万石行列華やかに

 

 

 

 


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