昨夜(12日)のペルセウス座流星群は、残念ながら細かな雲が全天いっぱいで
流れ星の観測はできませんでした。ベランダは“むゥ~”と蒸し暑かったです。
映画のタイトルです。 ここんところ、またまたBS映画を観ました。
『日本沈没』、『ハドソン川の奇跡』、『史上最大の作戦』を3日連続で見ました。
既に長らくサンデー毎日の身ですが、“ステイ・ホーム”の大義ありで、堂々
と・・映画三昧。 折から、屋外は38度とかですから、熱中症対策もかねて・・涼
しい巣ごもりを~。(実は、その前に『猿の惑星』も観たのです。)
『日本沈没』は、ずいぶん前に本で読んだことがありましたが、ほとんど内容は
忘れてしまっていました。1973年(昭和48年)に刊行された「空前のベストセラー」
とも言われた、小松左京のSF小説です。 読まれた方も多いのではないかと思い
ます。 観た映画は、同年公開された 地球物理学者に小林桂樹、総理大臣に丹波
哲郎らのものでした。
(共にネット画像より)
伊豆半島付近の地震から天城山の噴火などが起き、内閣で専門家を招いた懇談会
が開かれ、地球物理学者の「日本がなくなってしまう」発言が物語の発端で、地殻
変動に関する専門的な説明なども展開され、その時期は2年以内と想定されました。
深海調査艇による調査を始め各方面での大々的な調査分析が進められ、合わせて
密かに、そのような場合に備えた日本国民の国外避難計画が進められるのです。
地震や噴火が次第に頻繁に起こるようになり、日本中が緊張につつまれ、コンピ
ューターシミュレーションによって、その時期は10か月後と判定され、政府はもと
より関係機関の懸命な対策と社会の不安もその深刻さが増し、とうとう総理大臣は、
国民に対して事実の説明と、国外避難の決定を発表するに至るのです。
追い詰められて後がない状態での国および人々の緊迫した状況の中で、どのよう
になすべきかを問う物語かと思いました。
また、地殻変動におけるプレート・テクトニクスについて、この映画を通じて広
く世間に紹介することとなったようです。
プレートテクトニクス
(ネット画像より)
地震や噴火、さらには津波などの映像は、その後 阪神淡路大震災、東日本大震
災を思い起こさせますが、映画撮影時にはまさかこの映像のような惨事が現実に起
こるとは想像されなかったでしょう。 中にはこの映像よりもさらに悲惨な現実の
光景に見舞われたのです。
日本という国が海底に沈んでしまうと想定されたときの国民の国外避難などの救済
を当然考えるわけですが、国は沈んでしまってもう無いわけですから、その後につ
いてどのようにするのか、答えのないやるせない問いであるのでした。
『ハドソン川の奇跡』 2009年に起きた実際の事件を映画化したもので、2016年
公開されました。クリント・イーストウッド監督、エアバス機長にトム・ハンクス、
副操縦士アーロン・エッカートの見事な演技でした。
この事件は、ニュースなどでも知らされていましたが、当時、155名の乗客・乗員
すべてが無事に生還した、ハドソン川に不時着水を決断したその奇跡的な行為に
安堵するとともに、拍手を贈ったものでした。
映画では、この喜びはもとより、正副操縦士の沈着で冷静な判断と行動が緊迫した
状況の中でまさしく綱渡りの判断をして行く息をのむシーンの連続でした。そして、
不時着水時の機長の皆さんへの指示、警察、医療機関等々への連絡・対応などがすべ
てうまく連携したことなどの結果であることを謳いあげていました。
(ともにネット画像より)
エンジンに鳥(複数)が入り込んで、両エンジンとも起動不可となったことが原因
ですが、その後、最寄りの複数飛行場への緊急着陸ができなかったかどうか、正副
操縦士に判断ミスがあったかどうかを判定する公聴会でのシミュレーション再現と
機長とのやり取りなど、その時の人間性を加味した判断の正当性が明らかにされる
のです。
リーダーたる人(人間の)冷静でかつ迅速・的確な判断、行動がいかに大切である
かを示していました。 もし、この機長が少しでも慌てたり、立場を逸脱するよう
な考えがあれば、この奇跡は生まれなかったことを示していました。
一般市民や、世間は、すでにこの奇跡に賞賛と歓喜を示していますが、航空会社や
保険会社は、何らかの個人ミスがなかったかを問う現実的な面も浮き彫りにしてい
るのでした。
『史上最大の作戦』 映画の原題は The Longest Day で、1962年のアメリカ映画
です。第2次世界大戦の末期に、ドイツ軍占領下のフランス国土での連合軍(米英仏)
によるノルマンディ上陸作戦を描いた長編の戦争映画です。
戦争映画ですから、暗く陰鬱で激しい場面の応酬ですが、作戦の暗号などが詩人
ヴェルレーヌの「秋の歌」から『秋の日の ヴィオロンの ためいきの』などの一節
をラジオで流したり、アイゼンハウアー、元大統領ルーズベルト、敵方のロンメル
将軍などの名前も出てきたり、それに、著名な俳優が多く出演していました。ジョン・
ウエイン、クルト・ユンゲルス、ロバート・ミッチャム、ヘンリー・フォンダ、
メル・ファーラーなどなど お馴染みの顔ぶれの活躍です。
(ともにネット画像より)
戦争映画なので、仕方ありませんが、いとも簡単に多くの人々が撃たれたり、爆
破されたりの壮絶な場面が続くときには、やはり身の危険を共有するような感じに
なりますが、誰にも明らかにされない作戦を、多くのしかも連合軍の兵士たちが敢
然と立ち向かう姿は必然の中にもやるせない思いも重なるのです。
映画の、ミッチ・ミラー合唱団が歌っている主題歌は、作詞作曲があのポール・
アンカなんですね。
この映画は2度目なので、かなり良く理解できました。モノクロだったんですね。
以上3日連続して、BS映画を観たのですが、ちょっと前の『猿の惑星』も観ました。
しかし、こちらは、私はあまり感動しませんでした。人間とサルが逆転し、人間
をとらえて折に入れ、裁判にかけたり、風刺的な意味合いもありますが、やはり
不自然で、サルのメイクへのこだわりが強すぎた技巧的な映画であるように感じました。
日本沈没 予告篇
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