蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

鎌倉文学館  (bon)

2015-11-03 | 日々雑感、散策、旅行

 久しぶりに鎌倉を散策してきました。

 朝から激しい雨の寒い昨日(11月2日)は、例のランチの会で、鎌倉文学館、そして館内庭園の
秋バラの観賞をメインに近場を散策しました。

 鎌倉駅集合のお昼前には、殆ど雨も止んでいました。 駅近くでランチを済ませて、“江ノ電”
2つ目の 由比ヶ浜駅 で下車、徒歩数分で、突き当りのこんもりとした森がその入り口でした。
門を入り、緩やかにカーブした坂道は、何ともしっとりとした心洗われるようなプロローグでした。

 アプローチ                
   
                                                      (歩きながらで、ぶれました。)
 

 鎌倉文学館は、昭和60年に開館したとありますから、それほど古いものではありませんが、
この地は元、加賀百万石の前田家の鎌倉別邸で、明治23年(1890年)に和風建築の館を建てたのが
始まりで、昭和に入り、洋風と切妻屋根の和風が混在する独特なデザインの館が誕生し今に伝わっている
のです。

       鎌倉文学館
         
 

 館内に入ると、あっと驚くような、壁一面の鎌倉中心図にぎっしりと文豪たちが居住した場所が
記されていました。 川端康成、三島由紀夫、高見順、小林秀雄、芥川龍之介などなど明治、大正、
昭和の名だたる人々が、この地で活動されたのだと・・あの深田久弥、小津安二郎の名もありました。
「文学界」の創刊や、「鎌倉ペンクラブ」の結成、鎌倉カーニバル、鎌倉アカデミアなど数々の
市民を含めた活動が展開されていたのですね。 館内には、談話室も設えてあり、文学から遠い距離に
あった私にもひと時そんな雰囲気の中に吸い込まれていくような感じでした。

 館から、海を見下ろすなだらかな傾斜の一角が、バラ園でこの時期見事に咲き誇っていました。
花びらにはまだ、しずくが残っているそんな、愛らしい顔を見せているのでした。

バラ園
   

 

 文学館を後に、静かな街並みを歩いてしばらくすると、長谷観音、大仏さまの交差点にきました。
雨はすっかり上がりましたが、ややひんやりとした月曜日、大仏様の周りには大勢の観光客がいました。
外国の人たちの姿も多く見かけました。
鎌倉大仏様は、正しくは鎌倉大仏殿高徳院の本尊で、国宝銅造阿弥陀如来座像で、1252年頃から10年の
歳月を経て建立されたといわれているのです。 元は、仏殿におられたそうですが、1300年代の大風で
損壊したままとなっているという。
大仏様は、何度目かに拝見しますが、いつも穏やかでどっしりとして衆生を見下ろしていますが、
一回りするとかなり猫背であるのですね。 また、頭の螺髪の数が気になって、誰かが200以上ある?
といっていたりして、帰宅後一人が調べた結果、656個もあることが分かりました。

 鎌倉大仏
  
 

境内の傍らには、与謝野晶子歌碑があり、女ごころが謳われていました。

     与謝野晶子歌碑
          

 

 長谷観音も、多くの人々をひきつけていました。 巨大な十一面観世音菩薩は、いつ見ても、
心が和む優しい雰囲気を漂わせていました。
境内には、フジバカマ、つわぶきなど時季の花が彩りを添えていました。

      長谷観音外観
        
         

    見晴らし台から、霞む相模湾を遠望しました。
              
                    中央半島先が 葉山 です。 

 

 江ノ電、長谷駅近くでお茶して、談笑しているうちに、秋の日の短い夕はとっぷりと夜の帳を下していました。

 

 

 

 

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世界勤倹デー  (bon) | トップ | 桜もみじ  (bon) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々雑感、散策、旅行」カテゴリの最新記事