ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。との書き出しで始まる芥川龍之介昨「蜘蛛の糸」では、白い蓮の花を事細かに表現している。 ハスの花ならぬ我が家のスイレン咲きだした。何故かこの花を見ていると、この小説を想い出す。
お釈迦様は、花を愉しむばかりでなくハスの葉の間から地獄の様子までも見通す力があるそうだが、凡人でもこのはなの美しさだけは愉しむことができる。葉の間からはメダカが元気に泳いでいる。平和だな! それにしても鍵陀多いう男は、、。