今朝は、気温14度一気に冷え込んだ朝である。暗い内の散歩に出かけ、少し遠回りをしてきた。帰路、東の空が明るくなった中でススキの穂が凜と立っているのが目に入る。
歳のせいであろうかこの頃は何を見てみても故郷と結びつけていろいろなことが浮かんでくる。12歳の春故郷を離れて70有余年になろうとしているのに、、、、。子供の頃はススキが、一面に生えるところを茅場といい、故郷では屋根を葺く植物なので大切に護っていた。ススキが枯れる頃刈って使うのであるが、刈らないときは翌年の芽吹きを助けるために火を放つのである。風の穏やかな日を見計らって茅場のあちこちで火を放つ、燃え上がる火を眺めて心躍らせたものである。
世界文化遺産、白川郷の風景が郷里でもみられたのであるが今では、どの家でも茅葺き屋根の上にトタン葺きとなり、茅場もなくなってしまった、、、。ススキをみての想い出である。