池の端の藪にヤブランが生えている。今は花期、薄紫の花が数珠のように連なって咲いている。郷里では、ヤブランなどと言わずテッポウダマと言っていた。というのはこの実が竹鉄砲の弾になるからであろう。
この花を見ると、竹鉄砲を作って遊んだ遠い昔を想い出すのである。砲身作りはこの実に合う太さの篠竹を切って工夫しながら作ったものである。朋と弾の飛距離を競ったりして、、、、。
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昨日、寮生時代からの友から、Y君が旅立ったとの知らせあり、18歳で大学の寮生活を始めて以来70年弱の友である。卒業以来それぞれの道を歩んでも毎年のように旅をしたり集って宴を愉しんだ6人のひとりである。
その仲間もひとり、またひとりと旅立っていくのが淋しい限りである。人生の最終楽章を奏でると言うことは、こう言うことかと人の世の理を改めて思い知らされた、、。合掌