オリンピアからのバスでの長旅を終え、コリントスの安宿にチェックイン。煙草が
吸える。いいぞ、うるさいEUのルールが届かないギリシャの田舎!
ひとり立つだけの空間しかない小さいベランダは北向き。つまり南向きのベランダが
並ぶ住宅地では、生活している人たちと顔を合わせてしまう。ちなみに一番右の
家、ベッドルームがまる見えでした。あの針金がよじれたような階段、一番上の
屋根が崩壊しており、左側がささっていません。歩いたら壊れて落ちそう。しかーし、
あれを大人が昇っていました!命かける価値はないと思うが。
ホテルから海岸までは、歩いて10分ほど。散策してみました。
ロマンチックな港町です。
こんなベンチで恋人と待ち合わせたら素敵ですね。
まもなく夕暮れ時。
イタリアもそうですが、ギリシャも夕暮れ時のまったりタイムが長い。私なんぞは
日本でよく6時どころか、5時に居酒屋が開店するのを待って酒を飲み始めます。
しかしこちらでは夜7時を過ぎても、このようにほとんどのみなさんが「フラッペ」
というアイスコーヒーを飲みながら、ダラダラとおしゃべりをしています。
ギリシャ人、酒は飲まねーの???
みーんなアイスコーヒー飲んでいますが、郷に入っては郷に従うのもたまらんので、
「ビールありますか?」と聞いてみたら、あるじゃないか。いや当然かもしれんが、
見事に何百人もみーんなフラッペなもんで。
夜の8時になっても、多くの人が食事をせずに、フラッペでおしゃべりをしていました。
こちらがっつり豚の焼き肉を食べました。昨夜は雨で食いっぱぐれ、朝はパンを
かじり、昼はバスの待合室でまた小さなパンをかじっただけなので、さすがに腹が
減った。このでっかいプレートを完食!
ホテルに帰って1階のバーに行く。「何かお勧めの飲み物は・・・」と聞くと、
「白、赤、ロゼ」とお答えになります。「いや、こちらの地方でおすすめの銘柄とか
ありましたら・・・」とさらに聞くと、若干当惑されて、もう一度「白、赤、ロゼ・・・」と
繰り返す。
う~~ん、やっぱり究極の地産地消。近所で作っている名もない安物しかないん
だな。「ではロゼで♪」と注文する。なんと真っ白い紙パックを出して、グラスに
なみなみと注いでくれました。表面張力!久々に私が居酒屋でよくやる水飲み鳥
になったのでした^^;お値段は一杯2ユーロだったか。
オデュッセウス 3
オデュッセウスが深い眠りについている頃、女神アテネはパイエケス人の住む町へ歩いて行き、その国の王、アルキノオスの屋敷に、さらに王女ナウシカアの部屋に入っていった。(「風の谷のナウシカ」の名前はここから来ているそうです)
女神様は風の息吹のごとく、するりとどこにでも行けるのである。
ベッドで寝ているナウシカアは女神のように美しい乙女。傍らには二人の女中。どちらもまた優美の女神から美貌を授けられた美女!(状況の説明だけでコーフン状態!)女神アテネはナウシカアの親友の娘の姿となり、枕元で話しかける。「お洋服や下着がたくさんほうってあるのだから、それを馬車に積んで川に行って洗濯をしなさい」と。翌朝になり、娘はお父様にお願いし、馬車を用意してもらってから洗濯物を山と積み、お付きの美女たちと川に行く。みんなで洗濯をし、水浴びをし、それからオリーブ油を体に塗って、お弁当を食べてからボール遊びを始めました。(状況描写だけでコーフン!)
アテネは策略を巡らし、王女が投げたボールがそれて川に落ちるようにしむけた。お付きの少女たちが「きゃあ!」とあげた声でオデュッセウスは目が覚める。「ここは人間の世界か?あの娘たちは妖精か?とにかく助けを求めるしかなかろう」と、フルティンの下半身を葉っぱで隠し、お姫様にそっと声をかけるのでした。