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さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

オリンピアへの長距離バスは

2016年11月06日 | ギリシャ



さあて、ナフプリオンのこの景色も見納め。ゆっくり3泊してよかったな^^



まだ朝なので、人影がありません。

さて、バスステーションの窓口で「オリンピアに行きたいんだけど」というと、
「トリポリに行って」という返事。「トリポリまで行って、そこで乗り換え?」
と聞くと、「そう」というだけで沈黙。「タイムテーブルはどうなってるので
しょう?」と聞くと、ふたたび「トリポリ!」ときたもんだ。

結局わからないらしい。トリポリに行って、そこからオリンピア行きが出ている
のかもわからない。とにかくそこまで行くしかないようだ。バス会社って、
交通網やら時刻表を持っているものじゃないの???

だんだん気づいたことですが、どうやらペロポネソス半島はひどく田舎で不便。
隣の地域については地元民もわからないことが多い様子。そういえば、イザベラ・
バードが東北を旅したとき、隣の町(当時はまだ幕末の藩を引きずっていたので
しょう)の様子、情報が全然わからないとあきれていたのを思い出します。

食べ物は徹底して地産地消だし、物流どころか人の流通も少ないんだなー。
考えてみれば、こちらの地方は、唯一の公共交通機関がバスで、それも日に何本も
出ていない、すなわち何十人という桁だけが移動しているのですから。

さてバスステーションに荷物を置き、外に出て一服していたら、小さな少年が
やってきました。上半身は裸で、やや汚いナリをしています。ギリシャ語で
何かを訴えています。「お金ちょうだい」なんでしょう。小銭くらいあげても
いいけれど、いまは煙草を吸っていて、財布はそのとき持っていなかったのです。

少年は言葉が通じないので、目の前にあった店の中に少し入ってお菓子を指さし
ました。あーお金じゃなくて、お菓子を買ってほしいのかー。(´;д;‘)ノ
「いま財布持ってなくて…」と通じない日本語を話すと、俺の膨らんでいる
ポケットを彼は指さします。「ここにあるでしょ」と言いたいのだろう。

カメラを取り出しました。すると少年はがっかりしてあきらめ、そのままどこかへ
歩いて行ってしまいました。あひー、ごめんよーwww (しばらくへこむ)



トリポリ行きのバスが出発です。しかしね、街中から街はずれに出るとき、そして
隣の町に近づいたとき、やたらにバスは止まって人が乗り降りします。乗っている
人たちは「どこそこで降ろして」と運転手に話しかけて、普通の家の前で止まったり
しますし、乗る人もテキトーな所で手を挙げてバスを止める。バス停もいちおう
あったりもするのだが?

なのでこれは長距離バスのはずなんだが、市内循環の路線バスなのです。住民の
日常生活の足なのです。バーサンが買い物袋を下げて乗り、すぐに降りたりするんだ
もん。こりゃ時間がかかるよねェ^^; スローな旅で行こうぜ、ギリシャ(゚益゚)w



さすがにこういう場所を走るときは快調に進むぜ。



これで夏はほとんど雨が降らない。農閑期になるはずです。