さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

とんちん 飲み放題異次元パラダイス

2017年01月02日 | 関東甲信越



諏訪の夜は、こちら「とんちん」へ開店時間に。
白髪のヲヴァ~サンが待ち切れずにガラスに鼻をくっつけて中を覗いていた。

このヴァ~サン、人が話をすると必ずかぶせてきて自分の話を強引に始めて
しまうというツワモノ。近所の常連らしい。



この店は時間制飲み放題。なんでもおかわり自由なので、飲み過ぎ必至である。
しかし、この日は(しょっちゅうか?)にゃんとヲヴァ~サンだらけで、飲まない
人が多かったのである。飲み屋というよりはおしゃべりサロンなのか?



序盤戦のメンバーは以下の通り。

開店時から一緒だった白髪のヲヴァ~サン。人が話しているのをものともせずに
メリメリ話をねじこんでくるガトリング砲。飲まないので、やがて帰った。

毛糸の帽子を深々とかむったヲヴァ~サン。ナイスな毒舌。横にビールのサーバーが
あるので、他の客のために注いであげていた。「泡が多くなっちゃったけど、飲み
放題なんだから気にしないよね!」と笑っていました。そうです。何杯でも飲んで
いいのですから。

あとから来て俺の左に座ったヲヴァ~サン。パンチパーマがのびたトラディショナル
ヘアースタイル。スナックをやっているそうで、言葉が下品。誰にでも「この人に
一杯あげて!」とおごりたがるが、「飲み放題なので意味ないですよ」と言っても
効果はなく、次から次へとその連続攻撃。

俺の右に座った「おばさん」というには失礼かもしれないが、「おねいさん」では
なくなった女性。俺が立石公園に歩いて登ったといったら驚いて、「私、車でも
くねくね山道だからやめておいたのに」とおっしゃっていた。



パンチパーマのヲヴァ~サンが下を向いて両手を額にあて、「私、いま悩んでいる
のよ…」と話をはじめた。すかさず向こうの毛糸帽子のヲヴァ~サンが「あんたの
悩みなんか聞きたくないんだよ!」と口をはさむ。すると俺の隣の女性も「そうそう。
聞きたくない!」と同調。そういう合唱も全くなかったかのように、ヴァ~サンは
「娘が私のことね…」と続けるので、「あのお、誰も聞きたくないって言ってますよ」
と俺がやさしく声をかけたのだが、そのまま「私のことを嫌がるのよ。たぶん私が
水商売やってるからなのよ…」と続けるのであった。しかたなく、「水商売って別に
はずかしくないじゃないですか」と俺が話を聞いて慰めることに。w(゚益゚)w

その後そのヲヴァ~サンは悩みもなんのその、あとからきたサラリーマンたちに
「あれまあ、いい男たち!ケツ向けててすみませんねえ!まあ一杯飲んで!」とからみ
はじめたり、俺のことを「あんたいい男!向こうの人はいい女!あんたたち、美男美女。
これから接句巣しな!」などと言い始める。「娘さんが嫌がるのって、水商売とは関係
ないんじゃないですか?」と聞いてみたが、人の話には関心がないようであった。

危うく俺の節区酢相手にさせられそうになった女性は、俺の注文した漬物を分けて
あげるとお返しにと「トマトオムレツ」を半分わけてくれることになった。この女性、
1年前にここにきて楽しい時間を過ごしたそうで、「あの店長は元気ですか?」などと
聞いている。

しばらくすると、店員の女性がその女性に「ねえ、ちょっと時間ある?もうちょっとで
店長が来るから、待っててほしいの」と言う。何か特別にお会いしたいとか、話がある
とか想像しますよね?それが「卵を買ってきてって頼んであるから♪」ときたもんだ。

「えええ?!すぐ隣にコンビニあるじゃないですか。なんか特別な理由があるのかと
思いましたよ!これでずっと玉子焼き待っていると、時間制の料金がどんどん加算
されるんですかあ?」と爆笑になりましたw



しばらくすると、店長が卵を買ってきました。結局何時間もいて、お銚子何本飲んだか
数え切れません。

お会計はどうするだろ?と思っていたら、店員の女性が店長に「このお客さん、いくら
払ってもらえばいいですか?」と聞き、俺がいつから来ているか知らない店長は
「3000円?」と応え、そういうどんぶり勘定になったのでした。
う~ん、異次元パラダイス!