さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

石見銀山 熊谷家 Part 2

2017年01月29日 | 山陰・北陸日本海



熊谷家は酒造業も営んでおりました。ここは主屋に隣接した蔵なのです。



収納のついた階段がおしゃれですよねェ。そこを登ると…。



二階には飲食具が展示されていました。なにせ何十人も宿泊できる大きさなのです。



こちらで出されたお料理の見本。右の奥に「箱ずし」があります。四角い形の御飯に
錦糸玉子がのったやつです。これがこちらでよく作られた名物料理です。



一階の台所に、箱ずしを作る道具が置いてありました。この木枠の中にすし飯を
詰め、具をのせます。人参、ごぼう、干しシイタケ、油揚げなどを砂糖と醤油で
甘辛く煮たものです。さらにすし飯を詰め、錦糸玉子をのせたら木蓋をして重しを
のせ、半日ほど置きます。それから木枠から抜いて、切り分けて山椒をかけるん
だってさ。きっと嫁いできたお嫁さんが、強烈なお姑さんに仕込まれるんだよ^^;



沢山の人たちがいたでしょうから、台所は日々戦場のようだったでしょうね。



こちらは大正11年、熊谷家に嫁いできたヒサ子さんの嫁入り道具だそうです。
ヒサ子さんは明治36年生まれで、なんと平成17年まで生きたそうです。最近だよ!
明治、大正、昭和、平成を生きたレジェンド!!!102年も生きるって、すごい
ことですねーw

つい考えるよー。
明治36年、1903年といえば、人類が初めてライト兄弟によって動力で浮いた年。
日本ではまだ電気が普及するずっと前だぞ。
第一次世界大戦は1914年だから11歳。第二次世界大戦は38歳だ。
なにせ飛行機が発明された年に生まれ、このインターネットがはりめぐらされる
時代まで生きたのだからなあ~~。




2階も広い。建物の歴史は、そこに住んだ人の歴史と重なるのですねェ。



この造り。大工も超一流だったのでしょう。細部まで隙のない、技の極みに惚れ惚れ。