ダブリンに来たならギネス醸造所に行かねばならぬ。世界的に有名な黒ビールの産地だ。思えば旅行先で酒の蒸留所、醸造所のたぐいがあれば、必ず訪れている。エディンバラのジョニー・ウォーカー、北アイルランドのブッシュミルズ、ブリストルのブリストル・クリーム、余市や仙台のニッカウィスキー、その他地ビールのたぐいは数知れず。なんといっても産地で味ききをするのが楽しみだネ(^益^)b
さてバスに乗って街外れのギネス醸造所に行き、数ポンドの入場料を払う。まずは映画を見る。ダブリンの歴史をからめながら、醸造所の由来とギネスビールについてのうんちくが紹介される。あまり一生懸命聞く気も起こらないので、英語の「音」を聞きながら、ぼんやり眺める。有名なアイルランド人が沢山出てきた。その後は工場を見学し、いよいよ地下のパブへ行って味見である。
ギネスは日本でも飲めるが、さすがに醸造所で作り立てを飲むのは格別の味だ。まず泡がクリーミー。この2cmほどの泡には、楊枝が立つんですぞ。これはギネスの風味を逃さないように、フタの役割をはたすとか。その泡をかいくぐり、コクのあるやつをぐびぐびぐび…
最後に土産品などを物色する。GUINNESSのロゴ入りマグカップは重いし、ビール用のグラスも持ち帰るのには大変すぎる。スモーカーの友人には百円ライターがいいだろう。一応ギネスのロゴは入っているし、軽くて安い!しかし日本でそれを手渡したときに、そいつはこう言った。
ねえ、これTOKAIって書いてあるよ・・・。
地球の反対側で、日本製品売ってるんぢゃねー!ヽ(`益´)ノ
さて帰り道にパブに入る――味見は1杯だけですし(*´д`*)。「うら寂れた場末の酒場」という言葉がぴったりだ。薄暗くて年代を感じさせる木製の椅子とテーブルがいい。せっかくなので、アイリッシュ・ウィスキーの「タラモアの滴(しずく)」を注文する。
300円あまりで、たっぷりグラス半分だ。「シングル」だの「ダブル」だの、日本のケチ臭い量が思い出される。しかし少々酒をたしなむ私でも、ちとこの量には圧倒された。こちらではウィスキーを水で割ったり氷を入れたりはしない。生(き)で飲むのである。慣れなければキツイが、薫り高く味わい深い酒は、このほうがいい。しかも外は寒い北国の冬。強い酒で温まっておかないと、ホテルに帰るまで凍えてしまいそうだ。
右に見えるのは、ダブリンの街を流れるリフィー河です^^
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