東京は初夏のように暑く、駅やデパートでは冷房がかかっているというのに、こちら那須の山麓ではこのように紅葉が始まっています。宿ではストーブに火が入っているのです。
荷物を置いたらすぐに露天風呂。時間を気にせずのんびりまったり。部屋に帰ったら一服してビール。
(^益^)b
窓枠の下を見ると、おお、天然の盆栽が・・・(^^)w
こんなのをじっと眺めて、ひとりの時間を満喫です。。。
テレビをつけようと思ったら、つかないじゃん!? あれっと思い、うしろをみたら…
キタ━━━(゜∀゜)━━━ !!!!!
「1時間100円」ときたもんだ! …見ねえよ! そもそも自宅ではまずテレビを見ない。こういうときだけ意味もなくつけてみたりするのだが、別にいらんわ。逆に静かでいいでわないか。
炬燵に寝っ転がる。布団を敷いて、炬燵に横づけ!
これでいつでも昼寝できる態勢だ^^
風呂は外の大きな露天風呂、川に面した露天風呂、そしてでっかい天狗のお面がある内風呂の3種類がある。気分で次々に入る。部屋に帰ったら酒を飲みながら本を読む。眠くなったら寝る。
ひとりなので誰にも気をつかう必要なくいつまでも寝られる。
いーねー^^
携帯電話はもちろん圏外。そもそも誰も俺がここにいることを知らない。
いーねー^^
ひとりなので、読みたいときに読みたいだけ本が読める。気をつかう必要なし!
いーねー^^
ひとりなので、浴衣をはだけさせながら「ねェん…♪」などと寄ってくるヲンナもいない。
いーねーw(T益T)w
炬燵で酒を飲んだり本を読んでいると、背中が寒い。
おお、そうだ、マンションで部屋ごと暖房する生活に慣れて何年経ったことだろう。そうなんだよ、炬燵は背中が冷えるのだ。火鉢も手のひらや顔は温かいが、背中やケツは寒かった。。。
んなもんで寝転がって肩まですっぽり炬燵にもぐる。いいねえ(^益^)b それでいつの間にかウトウト。するとふとももがちと熱~い。温熱器直撃だもんで、低温やけどになっちまう。対応策として横向きに態勢を変え、炬燵の一本の足にヘソをつけ、それを外側から巻くように体をくの字に曲げるのだ。これで温熱器直撃は避けられ、しかも全身が温かい^^
ううむ、この方式は炬燵の4面中2面を使用する。思いおこせば兄と妹に両親を加え、5人家族の我が家では許されない態勢だった。炬燵では領土問題がしばし起こるものだ。4面しかないのに5人!しかも紛争の種になる領土問題は内部の足の位置にも及ぶのだ。そこではしばし「先に来ていた(地理上の発見)」、「実効的占有(強者の論理による支配の事実)」などが紛争の論点となり、なかなか和解と解決の道は探ることができない…
今回持ってきたワインはスペインのFinca la Estacada
使われているテンプラニーリョというブドウ種は、独特のまろやかさとコクを持つ私のお気に入り。
しかーし、スペインの強烈な真夏の日差しを浴びて育ったブドウは、まるで半分干しブドウになりかかったものをこってり搾ったような、あまりにも濃厚な、黒い果実の凝縮された味わい。温泉に浸かったあとにはちと濃すぎる…?
前回仙台の温泉で飲んだのはClos de Vougeot ピノ・ノワールを使ったブルゴーニュは、まるで爽やかな風が通り抜けてゆく森の中で、聖なる泉をすくって飲んでいるよう。今回わかったぞ。温泉にはブルゴーニュ!(=゜益゜):;*.’:; 温泉宿には、情熱的で肉感的なラテン女性よりも、半分透き通ったような森の精のほうがピッタリなんだね^^
東京は半袖でも大丈夫な日があったりするのに、さすが山奥はもう秋。
紅葉が始まっていますね。
先日、日光は紅葉狩りで車が行列だったと聞きましたが、
こちらはぜ~んぜん人がいません。。。
北温泉に行くには、バス停からしばらく歩かなければなりません。
どうやら雨に降られなくてすみそう。景色を眺めながら良い散歩道です。
車が入れるのは途中まで。自家用車でやってきた人たちも、途中で降りて
温泉宿までは徒歩で行かなくてはなりません。
霞んでいますが、遠くに関東平野の広がりが一望できるのです。
谷の奥に、目的地の北温泉が見えてきました。
江戸時代、明治時代、昭和時代に造られた建物が並んでいます。
おうおう、露天風呂に入っているやつが見えますねェ~(^益^)w
江戸時代の建物は満室でした…w(゜゜)w
こちらは明治時代の建物です。ちなみに古いほど安い。
ご覧の通り、炬燵が嬉しいねェ。。。
今回は2泊3日のひとり旅、どこに行こうかと考える。
とある旅行記を読んでいると、千葉の佐原町という街が、利根川の水郷を舞台にした古い街並みを残しているらしく、風情があるらしいじゃないか。
そこの木の下旅館というのが、まるで江戸時代の旅籠のような作りで、何度も映画やドラマの撮影に使われているとか。私は古い旅館のギシギシいうような階段や、年月を感じさせる柱や天井、使い古した畳の匂いなどが大好きなのである。
すぐ近くには、昭和初期にタイムスリップしたような銭湯もあるらしい。また寂れた赤提灯もあるとか。う~ん、こりゃイイ!(=゜益゜):;*.’:;
さっそく宿に予約の電話を入れる。
さきち・: すみませ~ん、○月×日から2泊、ひとりなんですけど、部屋空いてますでしょうか。。。
元気なおばちゃん: ハイ!空いてますよォ~^^
(こちらの名前と電話番号を伝え、無事予約終了となるハズであったが…)
おばちゃん: あっ、ところで朝でますか?(声のトーンが変わる)
さ: 朝でるって、どういうこと???
おばちゃん: 2日目、朝でて頂きたいんです。
さ: ・・・ 昼間部屋に居られないってことなんですか…。(しかたねえ、外をブラブラすりゃいいか、と考える)
(チェックインは16時だし、チェックアウトはやけに早い9:30である意味がようやくわかった)
おばちゃん: (こちらがそのシステムに同意するかどうかも聞かず)
あの~、いまビジネスのお客が一杯なので~、他あたってください~。
私は空いていると言われたあとに宿泊を断られたのは生まれて初めてであった。
il||li _| ̄|〇 il||li
ううむ、古く歴史ある旅館ということらしいが、これがHPいわく「気軽にお越し頂けるアットホームなお宿」であろうか。
連泊だろうが朝の9:30におん出されるシステムでやっているというならそれも
よかろう。しかしこちらの同意も確かめず、いつの間にか「一杯」になっているというのも… w(゜゜)wコリャマイッタネ
気を取り直し、第二候補の北温泉に予約を入れる。
こちらは江戸時代から続く、那須温泉の古い秘湯の宿である。ここはひとりでも気楽に泊れる感じのいい宿だ。温泉宿と言えば「二人から」というシステムも多いし、一部屋を何人で使うかで値段も変わるのが普通だ。しかしここはひとりでも値段が変わらないどころか、週末だろうが正月や連休だろうが年中同じ値段でやっているところが立派じゃないか。山奥にあるので「朝から夕方までは外にいろよ」などというアホなことを言うわけもない。
ただ遠い…。人里離れた山ん中なのである。宇都宮からローカル線で1時間、黒磯に着く。ここからバスなのだが、次が出るのは小1時間あとだ。
しかたなくブラブラと駅前の通りを歩く。人がほとんどいない。
古いまんじゅう屋があるが、売れているのか?
駅前に喫茶店があったのでコーヒーでも飲もうかと考えるが、「店内禁煙」と書いてあり、表に灰皿が出ている。結構なことですが、一服するために外に出るのはイヤだな。しかし駅にも灰皿はないし、困ったもんだ。しかたなく真っ直ぐ歩きだす。
古い酒屋さんがある。これを通過して歩くと、とある店の前にビシッと和服を着たおばさまが立っていて、目が合い軽くおじぎをされる。なに屋さんだか見ないで通過。よく人が来ないスナックの前にママが立っていることがあるが、あれと同じで逆効果じゃないか?その店の前にベンチがあり、灰皿が置いてあるが、仁王立ちした和服のおばさまを目の前にして一服する勇気はない。まわりに誰もいないんだもの!
もう少し先にもまた灰皿があったので、無事一服終了。目抜き通りは100mほどで終了した。戻ってくるときは反対側を通るしかねえ。またおじぎされちまうではないかね。
黒磯駅前から那須ロープウェーまで約1時間、バスは山を登って行く。乗客はごくわずか。こりゃ絶対赤字だな。
ここはその直前だ。左手に見えているバスを降り、北温泉まではまたバスの乗り換えなければならないが、徒歩20分くらいの道のりなので、歩いていくことにする。
幸い「雨模様」という天気予報ははずれ、那須の山からは関東平野が見渡せるではないかね。それにしても人が全然いない。まるでSF映画のよう?
山のてっぺんにある展望台からの眺めです。ついに雨は降らなかった^^
てっぺんに住むネコちゃんがいました。
こいつは毎日こんな景色を見て暮らしているんでしょう。
霞をとおして撮影すると、こんなふうに黄緑っぽい。
それが望遠でぐっと寄ると、このように映えた緑色に見えるんです。。。
棚田の緑は、遠いとなぜか暗い緑に見える・・・。どーしてw(^益^)w
展望台には、民族衣装をきたおばさん連中がいて、我々を見ると近くに
寄ってきてパンフレットを見せ、なにやら中国語で「案内をする」と言います。
チェングォが「いらないよ」と地元の言葉で言うのに、それでも負けずにしつこく誘う。。。
俺は観光客だと見るや俺に怒涛の攻撃w(゜゜)w
「中国語はわかんないんですよ」と英語で言うと、なんと「ハロー!」。
あとは中国語。。。_| ̄|〇
いくら無視しても、カナーリしつこくつきまとってくるのでした。。。
現金収入を求めると、生活が変わり、性格も変わってしまうのですね(´;д;`)ノ
格差が広がる競争社会の日本だって、決してひとごとではないでせうw(ΦωΦ)w
雲が(霧が?)はっています。
まるでドライアイスの出てきた舞台のようです。
通ってきた道が見えました。
歩いている人はアリンコみたいでしたよ。
今回は1000枚撮れるデジタル・カメラを用意してきましたから、沢山とりましたよー。
きれいでいろんな顔を見せる景色なので、いくら撮っても撮りたくなります。
同じような画像ばっかりが続くんですけどォ(^益^;
近くで見ると、また色が違うでしょう?
角度によっても見える色が違ってくるので、歩いていると次々に様子が変わるんです^^
「龍脊梯田」と呼ばれるこの棚田は650年以上の歴史を持つそうで、見渡す限り続く棚田の景色は素晴らしく美しいというだけでなく、それを作り出した人々の日々の労力を想像するだけで圧倒的な印象を与えるものでした。