ここは天竜二俣駅。文化財の駅舎です。
信号機も郵便ポストもレトロで素敵。
駅前の駐輪場。木造でいいねえ。「見ているぞ!」って、なんで外人使うかなー。
そもそもこんな田舎で自転車泥棒がいるのだろうか。
さあて、転車台見学ツアーの開始です。この日の参加者は6名。子連れが多いね。
この木造の屋根も貴重だそうです。
電車は駅からすぐの転車台に向かいますが、その前に洗車台を通過します。
水が出てきて、巨大なタワシ(って呼んでいいのか?)がフル回転。
そしていよいよ転車台に乗ります。ちなみに私は500円払って「乗車コース」にしましたが、
200円の「歩いて転車台に行って見るだけコース」の人たちが外に立っていました。
ちなみに「乗車コース」の人も、あとで降りた後に電車が乗って回るところを見せて
くれます。そもそも今の電車はどっちの方向にも行けるので、転車台の意味はなくなって
おり、こうやって見学のためだけに動かしているのです。
転車台に行くときにはレールの上をスイッチバックして行ったので、運転手さんは2度3度
と車内を小走りで前後に移動していました。
転車台に電車が乗って、ぐるりと回ってくれました。ちなみに機能としては車両を180度
回すわけですが、見学客を乗せているのでサービスで360度、一周回ってくれました^^
車両が乗ったあと、左に見えている刑務所横に立っている監視塔というか、スキー場にある
リフトの切符確認の小屋みたいなやつに人が乗り、たぶん「GO!」と「STOP」ボタンしか
ないような気がするが、運転して(ハンドルもいらないしなぁ)進むわけです。
説明によると、この運転台は機関車の消滅と共にお役御免となり、いまや日本国内には
たぶんないそうです。でもここでは使っているので、日本中の鉄道会社に「まだ残って
いるところがあったらください!」と呼びかけたら、九州からこれが送られてきたそう
です。天浜線はこのマシンを新しく作るような余裕はないので、いずれこれを再生して
使う予定だそうです。
線路の切れているところをアップ。
一か所の車両倉庫は、このように下が空いています。車両を補修点検するのです。
汽車ポッポがずらりと並んでいるところが昔は見られたと。我が下町の南千住にも
これがあったそうですぞ。
上に電線がつながってるでしょ?電気のない時代には、手動で動かしたわけですね。
次の宿泊地、浜松へ向かいます。新幹線で行けば10分。東海道で行けば30分なのですが、
今回はこの天浜線を使います。
掛川から西へ海岸沿いに行くいわゆる東海道に対して、渡るのが大変な天竜川や浜名湖を
避けて行く北の迂回路を「姫街道」と言います。現在はその道には「天浜線」という路線が
あるのです。今回はその天浜線に乗って北上し、天竜川を渡ったところで「遠州鉄道鉄道線」
に乗り換えて南下し、浜松に一日がかりで行こうという計画です。新幹線なら10分かよ。
左の高い所には新幹線のホームが見えておりますが、こちら天浜線は1両です。
掛川駅から発車すると、すぐに郊外の「町中商店街キラー」のチェーン店がずらずらと
並んでいました。この画像は幼稚園かなー。
もうすぐにこういうキュートなローカル駅。
ちょっとこの日は雨模様。
「遠州森」という駅。そうです、ここが遠州森の石松のふるさと。「死ななきゃ治らない
バカ」ね^^;
列車のスピードも遅いから、景色を存分に楽しめる。新幹線よりいいよー。
あ~、お茶どころだからなあ~。
このあたりは柿も名産だそうですぞ。私は熟しきったとろけるような柿が好きです。完熟ね^^
ガリガリかたいのはヤ。茹で卵は半熟がいいな。先日練馬の夜の繁華街を歩いていたら、
チンピラみたいな呼び込みが「半熟!」と声をかけてきました。「熟女パブ」っつーのが
ありますが、そこは「もうちょっと若い」というウリなのでしょうね。そういえば最近
「干し柿」みたいな寂れたスナック行ってないなー。・・・何の話になってんだ?
「天竜二俣」に到着です。ここでね、天浜線の転車台や鉄道歴史館といった見所があるのです。
雨もどうやら止んだぞ^^
駅舎も文化財だそうです。
ここで「見学ツアー」に申し込みます。かわいいおねいさんが、ただの見学だと200円、
実際に列車に乗って転車台の上を回る体験ツアーだと500円で、いまは人数に余裕があると
おっしゃるので、せっかくだから500円のプレミアム・ツアーのほうに申し込みました。
駅の外には、以前に使われていた機関車が展示されていました。転車台って、こんなふうに
前にしか進めない車両を回転させるためにあります。いまの列車は両側に運転席があるので、
前も後ろもなく、転車台は必要ありません。でも文化財として残してあるのですねー。
それは次回に。
薄暗くなった商店街を、2軒目の酒場を探しながら歩いていると、コーヒー&ワイン?
待ってました、異世界への入り口系。
うおっ!船内?古い。凝っている。広い。誰も客がいない。
年配のマスターひとりの様子。
カウンターをアップに。しぶいでしょー。居酒屋「酒楽」はぎっしり満員だったのに、
掛川市民よ、なぜにこの「アカシア」に来ないのか?
ボックスになった席もゆったり座れるよー。マスターに「凝ってていい店ですねえ」と
言うと、少し照れながら「古いだけですよ♪」とご謙遜。
喫茶店メニューもひと通りありましたが、カクテルもあるので、ソルティー・ドッグを。
まったりいい時間を過ごしました。私は寝る前に濃いコーヒーを飲む習慣があるのですが、
ブランデー入りのコーヒーがあったので、それを注文。素晴らしい香り^^
酔っ払って薄暗い商店街を歩いていたら、煌々と電気がついているところがある。
塾でした。この日本どんな田舎町でも、シャッター通りでも塾だけは、やっているな。
場合によっては夜の9時や10時に閉店になる居酒屋より遅くまでやってたりする。
ヘロヘロに酔っ払って千鳥足のときに、かわいい小学生が勉強していたりすると、
おじさんはとても恥ずかしくなるんだよ!こんときも塾の教室がガラス張りになって
いやがって、外から見える、すなわちあちらからも見えるもんだから、お嬢ちゃんと
目が合っちまったじゃねえかっ!「働き方改革」じゃなくて、先に「勉強の仕方改革」を
やって、小学生は18時にもなったら勉強なんてしちゃいけないんじゃないか?
ついでに言おう。「飲み方改革」も断行し、居酒屋は15時には開店しておくことだ!
商店街からホテルへ向かうには、駅を通過しなければなりません。その駅にはコンビニが
あり、ちょっとのぞいてみたら、ご当地モノが充実していました。掛川は名古屋に近い
ので、カップ麺も「味噌煮込み」系があります。スナック菓子では「手羽先」も。
あ~、静岡県だもんだから、「うなぎパイ」系もあるのかー。さらにお茶ねー。
おお、これぞ地元の遠州金時。森の石松も食ったのか~?
こりゃまた名古屋になって、あんこ&バターね~。コメダ珈琲を思い出す。
というわけで、3次会はホテルで「ひとりおかしパーティー」になったのでした。
掛川城を見物してから、また街に戻ってきました。「旅館 桃源郷」? こんな素晴らしい
ネーミングの宿があるなら、ビジネスホテルじゃなくてこっちにするべきだったなあー。
あとで調べてみると、昭和な食堂が併設されているし、部屋は古びた和室。ううむ。
次回はこっちにするぞー。
「衣料センター」って名前が昭和でいいなあ。
駅に向かって歩いてゆくと、おお、お母さんが赤ちゃんと抱っこ。ほほえましいねェ。
ム、よく見ると、胸の質感がリアルでおじさんはついじっと見てしまふ。
いかん!ゲージツなんだから、劣情を持ってはいけないんだ。人妻だし!
こっちは人妻じゃねーが、おっさんが若いお嬢さんに劣情を持ってはいけません!
スカス、なんでシャツだけで下をはいてねーの?なんでシャツの下をちょっとつまむの?
パンツはいてる??? のぞいたらダメだよね? あれ? 地区日浮いてるよ?!
シャツひっぱるもんだから浮いちゃってるの? ウエスト、こんなに体のライン出る
ものか? しぇー。
うわっ! ついに裸きたか?
よく見たら着てるよコレ。足首までの服だよ。なんでここまでぴっちりなの?すごく
薄くて柔らかい生地で、それを濡らしたの?それで肌にはりついて、地区日は見えるわ
屁祖ははっきりわかるわ、その下は。。。この凝った設定は、もはや全裸よりえっち!
ゲージツは、ここまでやるの?公道の真ん中に置くの?掛川の役人、ホメてつかわす!
そしてついに一糸まとわぬ。。。 (=゜益゜):;*.’:;
スミマセン。もうこれはアップにしません。ブログが閉鎖になってしまいます。
駅に近づくにつれてだんだん大胆になってゆく。こっ この次わ。。。?
(*´д`*)~
なぜだあー!!! そんとくぅううう! 役所に怒鳴りこんだろかあ!!!
というわけで、昼間の劣情がおさまったところで夜の酒。「酒楽」。
驚いたことに、早い時間なのにほぼ満席!いつも俺がスタートする5時過ぎぐらいなら
ガラガラなはずなのに、あとでわかりましたがここは14時からやってるんだって。
どおりでみなさんもう酔っ払ってるのかー。4人掛けのテーブルで、隅にひとつだけ
空いていたのでなんとか座ることができました。この店は、みんな相席。
近年は高齢化が進んでいて、じーさんたちは7時くらいに寝たりするんだから、
居酒屋はこうやって早くに開けるべきですねー。
さすがに魚は素晴らしい旨さ。しかも安いし。だから満員なんだなー。右のマグロは
とろける美味しさ。う~ん、海が目の前だし、、、なんて思うわけですが、このマグロが
とれたのは南アフリカ沿岸だそうで。地球の反対側だよ。すぐそこの太平洋じゃないんだよ。
だったら東京でも同じじゃねえのか?なんでここで食べるのは安くて旨いんだ??
左のカツオもねっとりして、気仙沼や高知で食べたのを思い出す。東京のデパートで
買ったものとは味が違います。
酒は久留米の「庭のうぐいす」。「久留米」ってこのあたりなのか?と思いましたが、
福岡の久留米でした。この近所には「横須賀」なんて地名があり、久留米も似たような
名前があるんだなあ、と思いきや。。。地酒にしたかったのに。でも旨かったぞー。
さてひとりで相席なもんだから、自然と人の会話を聞くことになる。隣のサラリーマン
二人組は、一流企業の社員で、ひとりは宮城県からこの度転勤でやってきた人で、もう
ひとりは長年掛川で働いている人。その人もよそから来た人で、海外出張を何年も
した経験があるとか。大企業は大変だなー。しかし新しくこの地に迎えた人に地元の
説明をしてくれるもんだから聞いてて興味深かったし、サラリーマンにありがちな
会社の不満やら同僚や上司の悪口じゃないので楽しかった。「掛川はいいよ」ってさ^^
一方でもうひとりのじーさん。掛川の話を聞いていたら、自分は高校野球の後援会長
なんだとか、これこれの役員もやっているんだとかの自慢話をしはじめる残念系。
ひとりで来ている向かいの俺が「すごいですねェ!」とかの相槌を期待されているのは
わかりましたが、まったく関心もないので酒を飲み続けたのでした。それとは別に、
店員のお嬢さんも感じがいいし、地元民で和気あいあいの、とってもいい店でした。
おお、満月の夜じゃねえか。寂しい商店街を、2軒目を探して彷徨う。
さていよいよ掛川城の天守閣に登ってみよう。新しくてきれいな感じですよね。この
掛川城は、1854年の大地震で倒壊してしまい、その後ずっと廃城となっていましたが、
平成6年になって再建されたんだって。つまり新築したばっかりなのです。
例によって狭くて急な階段を、息を切らして上まで登ってきました。江戸時代には、
俺くらい全国のお城の天守閣に登ったやつはいないだろう。ついでに世界中のお城や
宮廷、よほど偉い人じゃないと入れない場所に行ったり、様々な景色を見たやつも
いまい。まだまだ続くぞ、さきち・のひとり旅。
天守閣では、十代らしき若いお嬢さんの説明の録音が延々リピートされていました。
「長い階段をご苦労様でした」から始まる。「東に見えるは・・・」から景色の解説が
始まって東西南北に見える建物などの説明があり、最後に「それではごゆっくりお楽しみ
ください」と終わる。終わるとすぐに「長い階段をご苦労様でした♪」とまた始まる。
何周か聞かされました~。かわいい声じゃないと怒るぞ。
南の駅方面。新幹線が通り過ぎてゆきました。
西方面。
こちらは東~。
さっき見た大日本報徳社が見えました。
その奥には「竹の丸」が見えるぞ。
2階の窓からこっちを見たなあ。バルコニーも見える。その上にあるステンドグラスは、
外から見たらよくわかりませんね。
「あ、俺がいる!」なんて、村上春樹の小説にありましたね。昔の恋人と楽しげにして
いる自分の姿が見えたらどうだろう?
さっきお城を見た場所を再掲します。いま俺はあの天守閣にいるとー。
天守閣の入場券には、こちら「城郭御殿」の入場も込みになっていました。御殿とは、
藩の儀式や公式対面といった式典の場所になったり、藩主の公邸だったり、政務をつか
さどる役所の機能も果たしていたそうです。
それにしても、屋根のなだらかな曲線、そして破風の美しいこと!
さすが役所、立派な書院造です。こちらは安政の東海大地震のあと、すぐに再建された
ものです。江戸時代も19世紀になると、戦ではもっとも大事になる天守閣の必要性はあまり
なくなり、役所のほうはすぐに再建する必要があったのでしょうね。
御書院上の間。城主の対面所だそうです。左の床の間は畳敷き。右の違い棚は高度な
美的感覚を感じます。シンプルな緊張感。
あまりにも威厳があり過ぎて、生活の場には使えないよねえ。とても立っていられません。
座ることを前提とした場なのですね。
すごい部屋数で、中央には中庭があります。素晴らしい。
ふええ。天守閣と御殿をセットで見る構成になっているのはよく考えてあります。
密度の濃い見学ですぞ。