くちなしの花といえばやはり渡哲也の歌った『くちなしの花』が想い出されます。
作詞 : 水木かおる
いまでは指輪もまわるほど
やせてやつれたおまえのうわさ
くちなしの花の花のかおりが
旅路のはてまでついてくる
くちなしの白い花 おまえのような花だった
わがままいっては困らせた
子どもみたいなあの日のおまえ
くちなしの雨の雨の別れが
いまでも心をしめつける
くちなしの白い花 おまえのような花だった
小さな幸せそれさえも
捨ててしまった自分の手から
くちなしの花を花を見るたび
淋しい笑顔がまた浮かぶ
くちなしの白い花 おまえのような花だった
この歌詞にはくちなしの白い花のイメージが、清楚で淋しさを湛えた女性が求めていた小さな幸せさえも、捨てて行かざるを得ない男の生き様や未練として表現されています。それにしても魅力的な薫りです。そして僕ならどういう物語を想うのだろうかと考えています。