先週の日曜日TBS「夢の扉+」は、藻の研究の第一人者である筑波大学の渡邉信教授を採り上げ、藻から石油を作るプロジェクトという大変に興味深い内容でした。それが成功すれば「日本が産油国になる!」というのです。
渡邉教授は奥さんの優しい理解と経済的な支えを得ながら、40年もの長い間藻の研究一筋でこられた方で、沖縄の某所(シークレット)で非常に効率よく石油(によく似た油)を発生させる種類を見つけます。石油を発生させる藻はこれまでにも発見されていたものですが、今回発見された藻はその何十倍もの石油発生効率を持つ優れたものでした。
諸外国からの多くの引き合いと流出にも傾くことなく、日本発の技術として「日本を産油国にする!」という夢に拘られていました。デフレ経済が続き元気を無くした日本、そして東日本大震災と津波の被害に打ちひしがれている日本を、この技術でも甦らしたいという熱い気持ちを感じました。
日本列島の領海内に世界一埋蔵量があると言われているメタンハイドレートも期待されますが、「日本を産油国にする」藻の高い現実味もある産油技術が新たに加わることで、今回の原発事故と原発依存というエネルギー問題に大きな希望を感じました。