千里山ブラウズ

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阪急タクシー車庫横の枇杷

2011-06-23 21:11:47 | 千里山花物語り

 千里山の阪急タクシーの車庫が最近取り壊されて、駅ホームの桜並木がスッキリと見通しが良くなっています。幹元の辺りから木の姿が全部見えるのでとても開放感があるのです。これは駅ホームの中側から見ると、もっと美しい風景に感じられるのではないでしょうか。以前は車庫の裏には青色ペンキの波状トタン板が、桜並木の間にチープに透けて見えていたものです。まだ僕は新しい景色を見てはいないのですが、明日は梅田に出る予定なので少し楽しみにしています(写真を追加アップします)。
 さて、その桜並木の端辺りに一本の大きな枇杷の木が立っていて、今その実がたくさん付いて側を通る僕を誘惑してきます。僕の故郷は徳島県美波町で四季を通じて、いろんな果実を付ける木が道端にたくさん植えられていて、学校帰りなどに皆で勝手に採って食べたものです。その習慣で少し頂いて野生の季節を味わいたくなるのです。
 しかし、いざ道側から高い金網越しに手を伸ばそうとしても、手が届く場所にある実は未だ少し未熟な色をしており、熟したものはカラスでなければ採れない高枝に生っているのです。何度も道を通りますが余りにも同じ状況なので、僕以外にも味わっている人が何人かいるのに違いないと想っています。
 少し未熟かなと想える丸い枇杷の実を口に含むと、お店で売られている奇麗で甘みの強い商品とは違いますが、しっかりと酸味がバランスした清冽な野趣と風味がありました。