先日、ちさと図書館の雑誌コーナーでMac情報誌『マックピープル』を見ていると、「UTAU」(Wikipedia)という歌声合成ソフトのMacOSX版が出た(5月27日公開)という特集ページ(使い方のかなり詳しい解説)が目につきました。
ヤマハが開発して先鞭をつけた「初音ミク」を始めとする「VOCALOID」はニコニコ動画やYouTubeのアニメ・ソングなどで有名ですが、それとは方式が異なる「UTAU」は個人的にも声のサンプリング・データが作成しやすく、これまでWindowsパソコン上で広く利用されてきたソフトです。
実は僕の作る曲の中にはガールズ・ロック的な歌詞を付けたら面白いと想うものが何曲かあって、それらを知り合いの女子高生バンドの娘たちに歌詞付けと演奏をして貰うことを考えたり、あるいはDTM(デスク・トップ・ミュージック)で曲作りをしている音楽仲間にアレンジして貰い、「VOCALOID」に歌って貰おうかとかいろいろ楽しく迷っています。Mac版の「UTAU-Synth」もWindows版と同じくフリーウェア(試用90日間)があるようですので、先ずはこちらの歌声合成ソフトで試しに歌わせてみるのも現実的かも知れません。
また本家のヤマハも「VOCALOID 3」の新発売を発表しており(2011年9月末発売予定)、今回は「子音+母音」の合声法から「子音+母音+子音」へと、より自然で滑らかな歌声を作ることができるということです。エディター・ソフトと歌声ライブラリーを別売とするようで、サード・パーティーの歌声ライブラリー開発も活発化しそうです。中でも韓国メーカーの「韓国語・日本語・英語」が歌える製品(韓国人歌手からのサンプリング)は、英語まじりの歌詞が多くなっている最近のJ-POPなどにも必要なもので面白いと想います。
これらの歌声合成ソフトが開発を競い合うことにより、十分にリアルな歌声しかも声質も初期のアニメ声以外の多様なライブラリーが開発されつつあり、多くの楽曲制作の現場で音楽自体がDTMに置き換わってきているのを考えると、これからのデモテープも実際に人が歌うケースが少なくなるのではないかと想うほどです。
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