昨夜は東日本大震災が発生してから5ヶ月になることと、お盆そして地域の夏祭りの時期と重なったことから、岩手・宮城・福島3県の三陸沿岸の津波により壊滅した10ヶ所の町で、犠牲者への追悼と復興を願う花火が打ち上げられました。もう5ヶ月も経ってしまったのかという想いの中で、残された人達の明日への元気を呼び起こしたいという強い気持ちが伝わってきました。
これまで何度もブログで紹介させて頂いていますが、僕もソングライターの端くれとして何か自分にできることをしたいと想い、東日本大震災・津波復興支援チャリティーソング『音 -Standing Day-』を作り、iTunes Storeや携帯の着うたフル(viBirth Mobile by GIGA)などの音楽配信サイトで登録・販売しています。例え売り上げはわずかでも義援金として寄付するMyプロジェクトです。皆さんのご協力に感謝です!
その『音 -Standing Day-』の歌詞の中で、僕が安否を心配した友の声として「目の前のすべてを 見てるしか無かった」と書きました。自分のことで精一杯で自然の猛威の前に為す術も無く、危機にいる人を助けることもできなかったということ‥‥それは家族の誰かだったかも知れないと想像した時、僕ならその自責や無力感はとても耐え切れなくて呆然としてしまうだろうと想いました。「今はただ心を閉ざしてしまうだろう」と歌詞を続けました。
やがて、生き残った方達には現実の生活との長く厳しい戦いが始まることになりますが、その苦しみとは別に「目の前のすべてを 視てるしかなかった」という悲しみや無力感は、人の心の中に重く大きな影を落とすに違いありません。そういう想いを抱えながら復興を目指している東北の方達には、絶えることの無い温かい励ましや支援ができればと想っています。
今回の大震災や津波の映像がYouTubeなどに多く投稿され、僕らはそれらのテレビでは放映されないリアルな映像を見ることができます。中には正視することが苦しくなる映像もありますが、たまたま『音 -Standing Day-』のプロモーション映像を作成しYouTubeにアップしたところ、「東日本大震災・津波」というキーワードにリンクしている幾つかの映像が右側にリストアップされました。
何気なくその中の「東日本大震災の津波の様子」という映像を開いてみたところ、津波に翻弄され流されながら助けを呼ぶ男性の声と、助けようと階段を降りたものの為す術無く見送るしかない人の様子が映し込まれていました。僕は自分が想像し創作した歌の情景と現実の映像との、余りにもの符合にしばらくショックを受けました‥‥。子供も含めてそういう心に傷を負ったたくさんの方達の想いが、悲しみに負けずに再び立ち上がってくる日を、昨夜の花火の競演を見守りながら僕らは改めて願わずにはいられません。
☆ 東日本大震災・津波復興支援チャリティーソング にご協力お願いします!
![]() | 音 -Standing Day- |
コバタイサオ | |
LIP-FLY |