鶴川駅から平和台入口を左折し緩やかな坂を上がって行くと2001年にオープンした「武相荘」がある。武相荘は白洲次郎・政子夫妻が住んでいた旧邸である。武蔵と相模の境にあった地に因んで、また白洲次郎独特の一ひねりの気持ちで「無愛想」をもじり「武相荘」と名付けたようだ。白洲次郎は終戦直後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)支配下の日本の吉田茂の側近として活躍したことで知られる。昭和26年サンフランシスコ条約講和会議全権団顧問としても随行した。また妻の白洲政子は作家・随筆家として知られている。受付から長屋門を潜った敷地内には茅葺屋根の「母屋・納屋」が公開されており、夫妻の書斎や、家具や持ち物、写真、農機具が展示されている。周りは樹木や竹林、草花によって四季の彩りが創り出される。静寂のベールに包まれた別世界であった。(1508)








