世田谷区喜多見に旧喜多見村の鎮守で三所明神社のひとつ「喜多見氷川神社」はある。創建(伝)天平12年(740)、室町時代以前と推定される。主祭神は素戔鳴尊、配祀神は天照大神、稲田姫命である。「一の鳥居」の右横には「戦没者慰霊碑」があり、鳥居を抜けると石燈籠が配された緑深い竹林や檜や杉の木立の長い参道が100mも続く。都区内では最古の「二の鳥居」を抜けると保存樹林地となっている広大な境内(神域)の中央正面に1990年に再建された流れ造りの「本殿」、入母屋破風造りの「拝殿」、拝殿右横に「社務所」、一番端に立派な「神楽殿」が建ち並んでいる。また境内社として稲荷神社・天神社・大山祇神社・月讀神社・出雲神社・大鳥神社・祖霊社の七つ宮が祀られている。社殿の裏には10メートルはあろうかと思われる神木椎の大樹、他古木があり欝蒼としている。静寂さの中に悠久の刻が流れている。(1511)










