昨年一月から猛威を振るい始めた「新型コロナウイルス」の感染拡大、昨年と今年と緊急事態宣言発出、不要不急の外出禁止下にあってめっきり電車に乗る機会が激減した。久しぶりに小田急線に乗車し新宿へ向かう途中の向ケ丘遊園駅から登戸駅間の左側が今まであった住宅民家や古いビル、家具店やスーパーや商店がまるごと立ち退き移転し何やら広々とした空間が出来上がっている。川崎市のホームページを見るとこれは神奈川県川崎市多摩区の「向ヶ丘遊園駅周辺~小田急線登戸駅」の約37.2ha(約東京ドーム8個分)で行われている「川崎都市計画事業 登戸土地区画整理事業」であることが分かった。登戸地区は川崎市中心部から北西約17km、新宿駅から小田急線で約15kmの場所に位置し、川崎市の総合計画では地域生活拠点とされているほか、JR南武線や小田急線など新宿や川崎、立川へのアクセスもよく交通結節点の要となっているところである。しかし登戸駅から向ケ丘遊園駅間は東急沿線の発展と比べると取り残された感がある。それはオフィスビルや商業地といった都市化を目指す開発ではなく、登戸駅界隈は自然と調和する街づくりが進められた。そこには多摩川や多摩丘陵という自然を大事にするという地域住民の考えが根底にあったためで、登戸駅の一帯は地権者が多く、複雑だったために区画整理・再開発が困難だったという事情もある。しかし現在進行中の「区画整理事業」では川崎市の地域生活拠点や多摩区の商業、業務の中心地区としてふさわしい町づくりを目指し、土地区画整理事業により川崎市北部の拠点地区の形成及び地域中心商業地区として商業、業務機能の強化を図ることが目的のようである。2020年7月時点では小田急線登戸駅北側に2019年12月末時点で建築物等移転棟数が1,004棟、進捗率74.0%まで進んでいる。今後新たな商業施設、バスターミナルなどが建設予定があるようである。この区画整理事業の完工は2025年度、総事業費は936億円であるこの「区画整理事業」で登戸~向ケ丘遊園駅が大きく変貌する4年後が楽しみである。(2102)
また20年前に閉園した「向ヶ丘遊園跡地」に「商業施設」と「温泉施設」が2023年10月にできる予定である。
☜
また20年前に閉園した「向ヶ丘遊園跡地」に「商業施設」と「温泉施設」が2023年10月にできる予定である。
☜