相模原市南区下溝にある広大なオアシス「県立相模原公園」の「芝生広場」の一角に植栽されている大きな頑丈そうな樹木に何本ものロープを吊るしてハーネスを頼りに木の上に上っていく「ツリークライミング」を実施していた。このスポーツは自然に生えている木を使って楽しむアウトドア・アクティビティである。発祥の地はアメリカで「アーボリスト」(樹護士)と呼ばれる人たちが、樹木を管理したり、遺伝資源を保存したりするために開発した技術でこれを応用したようである。このアーボリストには「ISA」という世界組織もあるようである。日本でも2000年に「ツリークライミングジャパン」(TCJ)が設立されている。木登り専用のロープとツリーハーネスと呼ばれる安全ベルトを装着し体をホールドしてくれるたので自由にすいすいと木を登っていくことができるということである。木のそばでは体験申し込み受付がされ数人がトライしていた。木や森、自然との一体感を味わい樹上から今までとは違う視点で森を見たり、五感を使い自然を体感すると新しい発見があるようである。(2111)
藤沢市川名に空海(弘法大師)が弘仁10年(819)に開山した「青蓮寺」の末寺高野山真言宗寺院「稲荷山神光寺」(影向院)は鎮座する。創建は明応元年(1492)、本尊は不動明王である。藤沢市と鎌倉市を結ぶ県道32号藤沢鎌倉線の川名交差点を右折した先に鎮座する「川名御霊神社」を更に数百m進んだ右側に「寺号標」が構えられている。入山すると正面に入り母屋造りの「本堂」、本堂前には「空海」(弘法大師)の像、右に「庫裏」がある。庫裏の前には小さいが美しい庭がある。山号の稲荷山は空海と稲荷大明神との縁によるとされる。空海と稲荷大明神との関係は「稲荷大明神流記」(鎌倉中期)や東寺に伝わる稲荷大明神縁起に記載がある。本堂左横の小丘に「稲荷社」が建っている。当寺は模国準四国八十八箇所第74番札所である。当寺のもう一つの特徴は境内横にはアーチ形の墓の跡で奈良時代前期から後期のものとされる数百メールに渡る「横穴古墳群」☜を有していることである。(2111)