相模原市南区麻溝に四季の花が絶えない「相模原麻溝公園」はある。当園は今、春の代表花のクリスマスローズやミモザ、サンシュ、コブシなどが咲き始め華やかで美しい彩りを見せている。そのような中で「ふれあい動物広場」外の一画でひと際しなやかで優美なそして上品な花姿を披露しているのが「シモクレン」である。モクレンは中国産、モクレン科、 モクレン属の花木である。モクレンには白い「ハクモクレン」と紫色の「シモクレン」がある。外側が紅紫で内側が白色の花を咲かせる。ハクモクレンは花弁は9枚で、開花後に葉が出る。シモクレンは花弁が6枚、開花中に葉が出て花が終わるころ葉に隠れてしまう違いがある。平安時代中期に編纂された『和名類聚抄』にもその名が見られる。観賞用ではなく、漢方で「辛夷」(しんい)と呼ばれる蕾を頭痛や鼻炎の薬として植えられた花木(落葉かん木)である。(2203)
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