町田市の北部、緑豊かな多摩丘陵地域に位置する町田市小野路町は江戸時代には東海道と甲州街道を結ぶ脇街道として、また埼玉方面から大山詣でに往来する人々で賑わう「宿場町」であった。「小野路宿交流館」、「小野神社」前に小野路の名主「小島鹿之助」(第20代当主)文政13年(1830)~明治33年(1900)武州多摩郡小野路村(現在の東京都町田市小野路町生まれ)の敷地がある。小島鹿之助は天然理心流3代近藤周助の門人となり、4代目であり幕末には親交があった新選組の新選組局長だった4才下の「近藤勇」や、「土方歳三」が京都へ行く前はよくこの小野路村へ剣術の出稽古に訪れ、小島屋敷内の道場で近在の若者に剣技を教えていた。また小島鹿之助は近藤勇に漢学を教授したといわれている。保存されていた新撰組関係の資料を見て頂こうと昭和43年11月に私設の資料館「小島資料館」を開館した。現在の館長は小島家24代当主小島政孝氏である。資料館の収蔵品は東京都指定有形文化財(平成5年3月に指定)旧多摩郡小野路村名主小島家文書、合計6978点(近世近代地方文書が4488点、書籍が2321点、歴史資料169点)。近藤勇からの手紙や沖田総司の年賀状、近藤勇の稽古着、 近藤勇の晒し首を報じる瓦版、新選組墨印などである。しばし幕末に思いを馳せることとなった。(2012)
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