横浜市港北区小机町に池上本門寺末の日蓮宗寺院「長秀山本法寺」はある。天文8年(1539年)綱島に創建。池上本門寺9世日純(天文9年寂)が開山。後に天正の始めに小机城家老の「鈴木丹後守」が綱島から小机村字堂之脇へ移転し「長秀山本法寺」と改称。慶安元年(1648)には江戸幕府より寺領5石の御朱印状を拝領している。本尊は一塔両尊。明治6年(1873)、当寺の寺子屋が「小机学舎」となり「城郷小学校」の前身となる。本法寺は横浜線小机駅前の横浜上麻生道路より南南西の場所に位置し、「寺号標」を抜けると2階が釣鐘堂の「楼門」が構えられている。楼門の右手に山門がある。楼門(鐘楼門)左に「番神堂」、「祖師堂」、正面に重厚な造りの「本堂」がある。境内の一角(祖師堂右手)に名工の内藤慶雲と松原祐太郎作で横浜市の有形文化財の「石造龍吐手水鉢」(二頭の龍が鉢に絡みつき龍の口から水を吐いている)がある。境内各所に俳画塚と2つの句碑がある。(1907)
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